第1246話 失念ポイント
「ま、まさか世界を保存して復元してしまうとは......流石陛下、なされることのスケールが違い過ぎます! あ、でも今使ったのって奇跡、ですよね? ポイントは大丈夫でしたか? 世界の保存ともなると、かなり消費しちゃいそうですが」
「あぁ、信仰ポイントのことか? それなら問題はない。確かに、沢山使ったが、それ以上に今回稼がせてもらったからな」
「え、稼いだ?」
「あぁ、だってNPCもプレイヤーも構わず無茶苦茶にしてやっただろう? だから多くの生命に魔王の畏れを抱かせたはずだ。そしてその感情がポイントになる。つまり、ガッポガッポってことだ」
「なるほど、そこまで考えてのことだったのですね! 失礼いたしました。ん、ポイントを稼がれたということは...?」
「あぁ、いよいよユグドラシルを本気で攻略しようと思っている」
「遂に、ですね!!」
ユグドラシルへの攻略は途中まで行った段階でストップしていた。だが、もはや人類に敵がいないことが判明した以上、もう現世には用はないだろう。もうちょっと骨のある奴がいるとは思っていたんだが...
ウチの従魔たちの骨の方が太かったみたいだ。
「あ、そういえば僕も神になったんですが、一緒にご同行してもよろしいでしょうか...?」
メガネくんからそのような申し出があった。そういえば、今まで一緒にダンジョン攻略とかしたこと無かったんじゃないか? 初めてのダンジョン攻略がユグドラシルってのもどうかと思うが、今まで裏方に徹してもらっていたからな。一緒に攻略するのも面白そうだ。
「そうか、そういえばユグドラシルには神じゃないと入れない、みたいな縛りがあったんだっけか?」
「えぇ、そうなんです! ですので、足を引っ張らないよう、全力でサポートいたします!」
「あぁ、よろしく頼む」
そんなこんなで俺はユグドラシルへと歩みを進めた。
「......あれ、ユグドラシルってどこにあったっけ? 完全に忘れちゃったんだけど」
「あ、案内いたします」
*
メガネくんの案内により、ユグドラシルの根本まで来ると、その大きさに改めて感嘆せざるを得なかった。デカすぎて雲貫通してるって一体どういうことだよ。
東京タワーとかスカイツリーを隣に並べたら小っちゃく感じるんだろうなー、なんてどうでもいいことを考えていると、メガネくんからまたもや素敵な提案をされた。
「そういえば、従魔の方々は神にしないのですか? 彼らと一緒にユグドラシルを攻略した方が何倍も心強いかと思うのですが...」
確かに。というかあいつら神じゃないくせにあんなに強いのか。神になったらどんくらい強くなっちゃうんだろうな。
そりゃもう神様にするしかないな。
「という訳で、従魔神強化大会、開幕だ!!」
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果たして皆さんどんな神になるんでしょうね??
明日投稿するのでお楽しみに!(もちろん原稿は完成していません)
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