第1226話 メガネ変えた?
予想よりも大幅に早く神になったメガネくんの姿は特に……いや、
「メガネくん、メガネ変えた?」
そう、メガネが変わっていたのだ。今までは、ゲーム内アクセサリのメガネとして一番定番の丸メガネだったんだが、今は、その丸メガネから進化してるように感じる。
見た目がとても華やかになった、というわけではないが作りがしっかりしてるように見えるし、何より高そうだ。縁とかがほら、光って見えるし。
「え、変えてないですよ? ……本当だ。変わってる」
自身の変化に気づいたメガネくんはそこから、新しい自分の使用感を確かめるように黙々と手を握ったり開いたり、メガネを外したり付けたりした。
そして、少し時間が経った後、
「陛下、どうやら私は神になったようです。もしかして、祈りを捧げよとメッセージを残したのもこの為ですか?」
「あぁ、そうだ。無事神になることができて嬉しいぞ」
「こちらこそ身に余る光栄です。本当に、本当に感謝します」
「それで、どうなったんだ?」
「はい。どうやら私は智の神、という存在になったようですそれにより……」
「ちょ、ちょっと待った。智の神になったの??」
「は、はい……不味かったでしょうか、、」
「い、いやそんなことないんだが」
だってほら、俺って確か人神だっただろ? それと比べて明らかに格上っていうか、完全に神様として負けてないですか? なあトパーズ、そうだよな?
『いえ、安心してください。神の格というのは何の神であるか、には拠りません。ですので、智の神だろうと人の神だろうと等しく神なのです』
で、でもほら理論的に言ったらそうかもだけど感情的には納得できない部分があるだろう?
『ではこちらはどうでしょう? 人神である場合これから進化する際には無限の可能性があります。人は何にでもなれますからね。ですが、智の神はどうでしょう? 分野が限定してしまっている以上、これ以上の進化は望みにくい、少なくともその分野の中でしか進化できないのです。このことからも貴方の方が上回っていることは明白でしょう?』
むぅ、まあそういうことならいいだろう。ってか、神様って進化できるんだな。早いとこ進化しときたいなー。
「へ、陛下……? 何か問題でも起きましたか?」
「いや大丈夫だ解決した。あ、そうだ。なんか、戦場危険型制裁知能みたいなのいなかったか?」
「え、なんとおっしゃいましたか? 専属支援型霊体知能、ですか? それなら先ほどアナウンスがあったのですが……」
「おぉそれだそれ」
ん、俺今なんて言ってた?
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今日は短め!
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