第1223話 対話


「同期? ってどういうことだ? お前とメガネくんをリンクさせるってことか?」


『その通りです。そうすれば、瞬時に連絡を取り合うことが可能になります。加えて、私たちが存在することでその中でもより良い情報交換ができると思います』


「ん、ちょっと待て、私たち?」


『はい、実のところメガネ様と私の直接同期は不可能ですので、メガネ様には一度神になっていただき、その上でメガネ様の専属支援型霊体知能、分かりやすく言えば私のような存在を獲得してもらい、それと私を同期させるということになります」


 ふんふん、なんか難しいこと言ってるな。でも、


「今、しれっとメガネくんを神にするって言わなかったか?」


『えぇ、言いました』


「いやいやいや、そんなに簡単に神になれたら今頃プレイヤー全員神様になってるって」


『そう仰る気持ちも分かります。ただ、私たちにはその他大勢のプレイヤーと決定的に違う点が存在します。それは、貴方と私がいるということです』


「は?」


 一瞬愛の告白かと思ったが、あまりにも状況が似つかわしくない。


「どういうことか説明してもらってもいいか?」


『はい。まず貴方は神様です。つまりは一度神になったことがある存在であり、神様になる方法をご存知なのです。それを基にメガネ様を先導していただければ何も難しいことはないでしょう? そこに私のサポートがございましたら、確実にメガネ様を神に至らせることが可能になると思いますよ』


「なるほど、確かにある程度覚えている気がする。信者を集めたり、教会を建てたり、奇跡を起こしたり、と様々な条件があった気がする」


『えぇ、ですからそれをお伝えして頂ければ良いかと思います』


 いや、思います、じゃダメなんじゃないか? でもまあ、可能性としては低くはなさそうだ。


「ん、ちょっと待てよ。神になる為の条件って全員同じなのか? 人間と魔物、エルフとかドワーフとか種族によって変わりそうだし、なんなら一人一人に条件が設定されていてもおかしくないんじゃないか?」


『……』


「おい、何が貴方と私がいます、だよ」


『いえ、今は少し考え事をしていただけです。まあ、あれこれここで思案していても仕方がないので、メガネ様にまずはクエストは発生してもらいましょう。


「あぁ、まあそうだな。で、どうやったら発生できるんだ?」


『……ポイントを消費してください。そしたらきっと正確な情報をお伝えすることができると思います』


 マジで知らないんじゃん。いや、ポイントを使わないと情報を開示できないとか? でもそれなら最初からそう言えばいいだけだしなー。


 ま、同期っていうアイデアを思いついたのはトパーズだからそれに免じて許してやろう。


 そういえば、最近ポイント使ってなかったなー。どんくらい溜まってるだろうか?


「えーっと、は? 一、十、百……百五十万ポイント!?!?」







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なんか最近眠たいです。おやすみなさい。

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