第1204話 目的と手段と目的
さて、じゃあ早速アシュラに装備を渡してきますか!
と意気込んだ矢先、ジトーっとした目線が向けられた。その視線を辿るとそこにはナップがいた。というか同行者はナップしかいない。
機械のジト目って需要あるのか? なんて考えていると、
「……何故目標を達成した、やり遂げた、みたいな顔をしているんですか?」
「へ? 目標達成したぞ? ほら、強い装備もこんなに手に入れたし」
まあ、全部あげちゃうんですけどね。まあ、魔王軍の強化は俺自身の強化と同義だから別に良いだろう。だが、
「正気ですか? ……なるほど、あまりに長い時間良い装備を求めすぎた結果、手段が目的へとすり替わってしまったのですね」
と、ナップからは同情、というか哀れみ? みたいな感情を向けられた。機械にそんなことをされるとは。というかさっきからなんか人間臭いな。こんな人間っぽかったっけ?
「貴方の目的は国家転覆でしょう? 面白いことをしようと誘ってくれたのは貴方ではありませんでしたか?」
「あ、」
確かにそうだった。マジで、完全に忘れちゃってた。
「なんですかその完全に忘れてた、みたいな顔。信じられません、人間は平気でこういうことが起きるのですか? 私たちは決して忘れませんよ? 目的は一番大切なものだというのに……あ、もしかしてこれがヒューマンエラーというものですか?」
ん、なんか俺ナチュラルに煽られてないか?
それに、別に目的が無くても楽しかったらいいじゃねーかよ。やはりコイツはちゃんと機械のようだ。
「すまんすまん、ずっとガチャ回して頭がおかしくなったんだよ、許してくれ」
「まあ良いでしょう。では早速本丸を落としにいきましょう。中央総督府はここからそう遠くない場所にありますよ」
「え、そうなの?」
ん、ってことはこんなことしてていいのか? 流石に倉庫にある機体から装備がガンガン外されたり、ぶっ壊されたりしたらいやがおうでも伝わっちゃうんじゃないのか?
「では、出発進行いたしましょう。私は待ちくたびれました」
そう言ってナップが倉庫を開け放つと、そこには何百体もの数えきれない機兵が待ち構えていた。
「で、ですよねぇ〜」
これは大変な戦いになりそうだ。俺の中で、もうあの装備はアシュラにあげるものだから、試し斬りはいいけどこれ以上は使っちゃダメって勝手な縛りが生まれちゃってるし、コイツらがめちゃくちゃ強かったらどうしようか?
「なあ、ナップ。お前って戦えるんだっけ?」
「ふっ、愚問ですね。私も戦えるに決まってるじゃないですか。貴方が装備を探していた間、私もまた装備を探していたのですから」
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一昨日くらいに深夜テンションでMADっぽいもの作っちゃった
みんなに見せたいけど、こういう音楽の著作権とかってみんなどうしてるんだろうか?
低クオリティだけどいつか見せてみたいなー
因みにみんなが一番好きなゲームとアーティストってなんですか??
一つずつ教えてくださいな( *¯ ꒳¯*)✨
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