第1199話 終末に捧げる

レビュー頂きました!

やはり嬉しいですね〜!

これからも頑張りますのでよろしくお願いします!

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「国家転覆を行う前に一つ提案があります」


 俺の案に賛成してくれたと思えば更に案まで出してくれるようだ。本当に頭のネジなんて数本抜けているくらいが丁度いいんだろうな。


「ん、なんだ教えてくれ」


「はい。それは貴方の装備についてです。今現在着用している装備は、悪魔の装束であると思われます。その装備ですとこの世界では目立つことこの上ありませんし、耐久値に関していささかの不安があります」


「ほほう、つまりは装備を新調しろってことだな?」


 ごもっともな提案だな。一応もっと強い装備として獄界で作ってもらった魔王の装備もあるんだが、あれは魔王気分になりたい時に着るものだから、人前に出る時以外はあまり着てないんだよな。あれはあれで目立つし。


「はい。そして、調達にオススメの場所があります」


「マジで!?」


 え、ちょっとこの子優秀すぎない? 頭のネジってコイツにとってそんなに重荷だったのか? まるで、重りを付けて戦う超戦士みたいじゃないか。


「それは一体どこなんだ?」


「それは……倉庫です」


「倉庫?」


「はい。とは言ってもただの倉庫ではありませんよ。これから生まれてくる機体が眠っている倉庫です」


「これから生まれてくる機体?」


「はい。この世界では毎年多くの機体が寿命や様々な理由でその生を終えてしまうのですが、その度にその分だけ新たな命が誕生するのです」


 正に機械的、だな。だが、全ての命が管理されているのならば、死も生も司ることができるのかもしれないな。ただ、それが本当に生きている状態なのかは分からないが。


「ってことは、その生まれる前の状態、人間でいう胎児の状態から装備を奪い取るってことか?」


 うわ、なんか自分で言ってて物凄く悪どいことをしているように思えてしまうな。いや、でもまだ生まれていないし、生命も宿っていないのだから、殺人には含まれないのか? ってかそもそも人間ですらないが。


「いえ、胎児という言葉は相応しくはありませんね。なんせ、私たちと何一つ違わない体を既に有しているのですから」


 え、つまり生まれた瞬間からもう成人ってことか? いや、まあ機械だからたしかに機体はもう用意されていないといけないのか。なんか混乱してきたな。まだ生まれてすらいないが、身体は今活動しているロボットたちと何一つ変わらないってことだろ?


 やはり人間とは生態系からして全く違う。


「どうされましたか? 早速倉庫の方へと向かってもよろしいでしょうか?」


「あぁ、行こうか」


「はい、ですが、倉庫に着くまでは非常に貴方は目立つので、発見される可能性が高いです。気をつけて行動してください」


「まかせろ、隠密行動には自信があるんだ」









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とてもお久しぶりですね。




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