第1193話 更なる高みへ
「おかえりなさいませ。無事攻略できたようで、何よりです」
エントランスに戻ると案内人が出迎えてくれた。これが本来の姿なんだろうな。なんで俺らは拳を交える羽目になったんだろうな。こんなに優しき爺さんなのに。
「なあ、ちょっと質問していいか? これについて何だが、何も情報が得られなくてな。何か知ってるこ」
「さて、次の世界ですが、いよいよ数百年オーバーの神様たちが現れてきます」
「え、数百年オーバー? いきなり?」
「はい。神様の世界では百年生き延びることというのがとても難しいのです。しかし逆に言えば百年生き残ってしまえば千年、二千年と生き延びることができる存在ともいうことができます。よって、中堅どころがあまり存在しないのです。その中でも今回戦っていただくのは、蒸気の神様です」
「上記? どこに書いてあるんだ?」
「いえ、蒸気です、スチームの方ですよ。この神様は一時期物凄い力を持っていたのですが、近頃は鳴りを潜めております。しかし、その力はかなりのものですので、ご注意ください。また、準備ができましたらお声掛けください」
ん、準備ができたら声をかけろ? 今まではそんなのなかったよな? ってことは次は準備が必要なくらい強いってことか?
んー準備した方がいいのか? ただ、準備と言っても何をすればいいのか。奇跡でも用意してった方がいいかな? でも、前作った奇跡が結構使い勝手いいんだよな。
『お言葉ですが、もう一つ二つ奇跡があった方がよろしいかと』
おうおう、それはお言葉だな。じゃあ作ってやるか。
ただ、問題としては攻撃系にするか防御系にするかサポート系にするかってことだよな。最初に作った奇跡はそれを網羅してたから強かったんだよな。まあ、相手には依存してしまうが。
ってなれば今度は相手に依存度の低い、むしろこちらから押し付けていけるような奇跡が欲しいな。
あ、そうだ。せっかくだから次が蒸気の神様ってことがわかってるならそれの対策スキルで行こう。ただ、次でしか使えないのは勿体無いからある程度汎用性も残しつつ、だな。
「よし!」
完成した。名前は
早く実践で試したいなー。
「おや、もう準備はよろしいので? ではこちらへ、次の世界はヴァトゥンプルへイムです。ご武運を』
その言葉と共に俺の視界は明転し……
「あれ?」
いつもならすぐに視界が元に戻り新たな世界が見えるのだが、今回はいつまで経っても新たな世界が見えてこない。バグか?
「ゴホッゴホッ」
あ、もしかして蒸気で前が見えなくなってるだけ??
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近ハマっている食べ物はアーモンドフィッシュで、好きな食べ物は韓国海苔です。
欲しいものリストを公開してみんなに買ってもらおうかしら()
みんなの好きな食べ物、特に最近ハマっているものについて教えてくださいな♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます