第1143話 信仰と忠誠と尊敬と


 信仰ポイントを貯める。これが今の俺の目標だ。


 ではまず、信仰ポイントとはなんだろうか、その定義から深掘りしていこう。恐らくだが、俺に対する信仰度合いをポイントにしたものだと推測できる。


 更に、信仰とはある意味忠誠とも言い換えることができそうだ。つまり、俺に一番忠誠を尽くしてくれている存在たち、そう従魔に信仰ポイント爆稼ぎの鍵があると見た!


『全員集合!』


 コイツらを相手することにより、俺への信仰度合いを高める。完璧な作戦と言えるだろう。


『よーしお前ら、全員一気にかかって来い!』


 最後に全員組み手をしたのはいつだったっけ? 最近したようにも思えるし、随分していないようにも思える。さて、どのくらい強くなっただろうか? 偶には俺も本気でいっていいよな??


 ❇︎


 ……結果から言うと俺のボロ勝ちだった。そりゃそうだ、ほとんど攻撃の効かない相手がガンガンえげつない範囲攻撃を放ってくるんだからな。俺が逆の立場でも勝てる気がしない。流石に本気はやりすぎだったようだ。


 ただ、それでも従魔たちが強くなっている、というのは感じることができた。皆んな、毎日欠かさず鍛錬を行なっているからか、基礎能力から戦術の幅までかなり強化が見受けられる。


 この調子でガンガン頑張って欲しいものだ。


「なあ、天の声さん。今のでどのくらいポイント増えたか分かるか?」


「はい、先ほどの先頭で上昇したポイントは約2ポイントです」


「はぁ!? 2ポイント!?」


 ってか約ってなんだよ約って。四捨五入でもしたのか?


「はい。恐らくですが、貴方の従魔たちは元から信仰度合いが高く、新たに信仰を獲得することが難しかったのでしょう。また、信仰と忠誠、尊敬、というのは互いに似ている感情であるものの、全く同じものではないため、注意が必要です」


 あーなるほどそういうことか。元から忠誠、尊敬度合いが高かったから伸び代が少なかった上に、その上それらは信仰ポイントと重なっている部分はあるものの同じではないから、全然稼げなかったというわけか。


 つまり、直接信仰心を稼いだ方がいいってことだな?


「はい。補足しますと、この場合においては数も有効な手段と思われます」


「数?」


「はい。敬虔な信徒を頑張って一人作りだすよりも、大勢の人間たちから少しでも信仰心を得ることの方が大切だということです」


 え、めっちゃ解説してくれるじゃん。優しいな天の声さん。


「はい。だからさっさと稼いで私に信仰ポイントを寄越せや、です」


「え?」


 よし、今のは聞かなかったことにして、早速人間たちから信仰心をいただくとしよう。多くの人間たちから一気にゲットするにはもう、方法は一つしかないよな??










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皆さんは一日どのくらい小説を読んでいますか?

私は最近、集中力が続かなくて一日一時間読めたらいい方なんですよね…(ほんとはもっと読みたい

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