第1138話 狂喜乱舞(別視点)


(フンコロガシ)

 俺の名前は、絶影、絶対的なる影だ。


 今日は、クランリーダーに言われてある場所にクラン全員集まっているんだけど、そこには俺たち以外にも物凄い数のプレイヤーがいた。


 ちょっと目がキマっちゃってるプレイヤーの集団と、そもそも人間ですらない魔物プレイヤーの集団だ。こんなカオス、いや混沌を極めたような場所でリーダーは何をさせる気なんだろうか?


 まさか、殺し合いか? 殺し合いなのか? それならばこの影に潜み影に生きるこの絶影様が大活躍してしまうぞ?


 ……それにしてもリーダーの姿が見当たらないな。最近全く顔を出してくれないから寂しいぜ。サブリーダーの歯垢帝が頑張ってくれてはいるが、リーダーに比べると、流石に求心力は落ちる。


「はぁ、今日は流石にリーダー来てくれるよな……」


 そう俺がため息をついた時だった。その場にいた全員のどよめきと共に会場に一つの影が出現した。


 そして、その者は自分のことを魔王だと言った。そして、世界征服を企んでいるとも言った。


 は、誰が従うかよ、そんな馬の骨ともわからねーよーな魔王のことをよ。そもそも、本当に魔王かどうかも怪しいぜ。ってか、リーダーはもしかしておっちょこちょい部分があって騙されてるんじゃねーのか?


 だが、そんな俺たちの気持ちを見透かすように、その自称魔王は言った。「俺たちに奇跡を見せる」と。


 そして、そのまま俺たちをマグマで殺そうとした。


「は?」


 だが、俺たちは誰一人として死ななかった。確実にマグマの海に沈んだ、いやマグマの海が落ちてきたというのに。


 これは強い、というか異次元だ。そもそもこれだけの人数を一度に殺せるってだけでもリーダー級のヤバさなのに、それに対して俺たちを無傷にするってどういう仕組みだ? 創造と破壊を同時に行っちゃってるじゃねーかよ。


 くそ、魔王というだけの力はあるようだ。だが、それでも俺はコイツには従わない。だって、俺のリーダーはリーダーしかいないからだ。


 そもそも、今の創造と破壊だって、何かトリックでもあるんだろ。絶対に魔王個人ができるレベルじゃねー。


 ピロン


 あ、リーダーからだ。流石に、正気に戻ってくれたようだ。こんな胡散臭い集会に顔を出すなんてちょっとおかしいとは思ってたんだよなー。


『悪い、報告が遅れてしまったが、俺は今魔王の幹部になってしまった。だから皆んなも魔王に協力してくれると嬉しい。詳細は追って報告する』


 よっしゃああああああああ! やってやるぜぇええええええ!!!! 魔王万歳!!!!!


 ❇︎


(死教)


 今日は、今日は遂に魔王様の御尊顔を拝める日ですわ!


 今までは、大司教様を通じてのみしか教えを説いて頂けませんでしたが、今日からは直接魔王様のお言葉を聞くことができます!


 広場で一度魔王様を見た時から私の気持ちは変わりません。魔王様をこの目で直接見ることが叶えば私はもう、、、


 その時、会場にどよめきが走り、会場に一つの影が生まれた。遠くに見えるその影は、いつの日か見た魔王様に違いなかった。


「はぁ、はぁ、……魔王様カッコいいっ……!!」


 ❇︎


(魔物)


「「「早く人間殺しに行かね??」」」








━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

読者の皆様に人間サイドの敵キャラのアイデアを募集します!

使用武器やスキル、コンセプト等あれば採用されやすいかもです!


ですが本当にどんな輩でも大丈夫ですっ!( ̄^ ̄)ゞ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る