第1114話 人間共め


「ふぃー」


 突如襲ってきたプレイヤーの群れは、この度、隠された経験値によって強化された従魔によって難なく撃退された。ん、誰も隠していないって? いやでも、隠れてたんだからしょうがないだろ。


「陛下! ご助力いただき、本当にありがとうございます! プレイヤー達の進軍も何度目かまでは妖達だけで食い止めることができていたんですが、急に敵の力が強くなりまして……すみません、言い訳はお聞き苦しいですね、申し訳ありません」


「おいおい謝るな謝るな。別に城の防衛はメガネくんの仕事ってわけでもないだろう? ってか、そんなに何度も侵攻されていたのか? 今の一回だけだと思っていたんだが」


「はい。かなり間を置かずに攻めてこられていますね。それこそ、最初の方は余裕だったのですが、最後の方では妖達の技を使っているような気配がありまして、もしかしたら我々の技をコピーしているのかもしれません」


 なるほど、それで徐々に相手の力が強化されているのか。攻めれば攻めるほど、こちらは手の内を明かさなければならなくなるし、向こうは沢山コピーできるってわけか。単なるゾンビアタックと思っていたのだが、一応相手にも勝機は見えているんだな。


 ただ、今はハーゲンの進化によって明かされたユグドラシルについて、俺の全興味が向いてしまっているんだよなー。正直、プレイヤー達への興味は失せてしまった。


 その内、得られる経験値も美味しく無くなるだろうから、そろそろ諦めて欲しいんだが……


 多分、プレイヤー達は勝つまで続けるんだろうな。そうすれば絶対に勝てるわけだし、どんどん強くなれるしな。NPCには絶対に取れない行動パターンだ。


 こちらとしてはこのままゾンビアタックを続けられるのが一番良くない。技を盗まれるだけでなく、繰り返される死というのはそれだけで第二の魔王を産んでしまう危険性がある。そのヤバさは俺自身が一番良くわかってるからなんとしてでも避けたい展開だ。


 んー、でもどうしようか。敵は勝つまで続けるんだろ? かと言って負けたフリをする訳にも行かないし、、、


「負けたフリ?」


 そうだ、別に負けたフリなんかしなくても、敵に自分達が勝ったと思わせればいいんだろ? ってことは……ウチにはそれに適した人材もいるだろうからなんとかなりそうだな。


 よし、そうと決まれば話は早い。ここ最近ずっと煩かった奴らを一網打尽にするチャンスだ。


「メガネくん、天狐を呼んできてくれないか? 少し話があるんだ。後、今後なるべく防衛に関してフィジカルだけで対応するように言ってくれ。訓練の一環だと言えば皆も納得してくれるだろう。これ以上、俺たちの技が盗まれるのは癪だからな」


「かしこまりました。すぐ様連れて参ります」


 もう少しの辛抱だ。スキルなし、妖術なしでどこまで耐えられるか見せて欲しいものだな。そして、その間にどのくらい準備を進められるかだが、


「お、天狐久しぶりだな。早速本題に入らせてもらうが、大量の人間を一度に幻術にかけるにはどうすれば良い??」







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年末ですね。皆さん楽しんでらっしゃいますでしょうか?

私は少しばかり悲しい出来事がありましたのでやけ食いしております。誰かに打ち明けようにも、こんな楽しい時間を邪魔するのは申し訳ないと一人で抱えておりましたので、皆様に打ち明けることで少しでも溜飲を下げようとしております(おい

あと、やけ食いをして全てを胃に流し込んでおります。お腹いっぱいです。

あと、年末って意外と暇じゃないですか?暇だよーって人が沢山おりましたら私も更新頑張るかーってなるので、コメントくださいな♪

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