第1080話 解決策と神殿


「そういえばケルト神殿ってどこにあるんだ?」


「「「…………」」」


 俺がそう尋ねると全員が黙り散らかしてしまった。いや、散らかしてはいないか。ただ、場所が分からないと言うのは非常に問題だな。


 プーカは俺たちにヒントを与えてくれたのだと思ったのだが、そのヒントにすらヒントが必要だという入れ子構造になっている。これは極めて性格が悪いと言えるだろう。


 プーカ、ケルト神殿、謎は一段と深まるばかりだな。


 ただまあ、そのケルト神殿という場所にたどり着いたところで、プーカが言っていた俺は勝てないと言う理由が分からなければそこに行っても無駄になってしまう。人間と妖の対立、それによって生まれた隔世、そこらへんに答えがあると思うのだが……


「陛下、ケルト神殿の位置が判明したかもしれません!」


 俺が頭を悩ませていると唐突にメガネくんがそんなことを言い出した。


「え、本当か?」


「はい! ケルト神殿と言われてどこかで聞いたことあると思っていたのですが、その正体はケルト神話でした! そしてですね、この世界に神殿はいくつかあります。マヤ神殿、ローマ神殿、ギリシャ神殿などどれも神話からその名前が来ていると考えられます。そして、その神殿はそれぞれお互いに一定間隔を空けて建っているのですが……」


「一つだけ不自然に空いている場所があるのか?」


「はい! そうなんです。以上のことを踏まえるとやはりそこにプーカはいると思われます!」


「なるほど、分かった。では今からそこに向かうとしよう」


 これで別に無かったら無かったでまた別の場所を探せばいいだけだからな。それにしてもよくこんなことを思いつくな。絶対にメガネくんは謎解きとかクイズとか得意なんだろうな。というか、絶対に向いている。


 これでケルト神殿の位置がわかったから後は俺がプーカに勝つ方法だな。まあ、これは其処に着くまでに考えておけばいいからな。じっくりと頭を悩ませて考えよう。


 ❇︎


「……」


 やべ、着いちゃったどうしよう。ここ、絶対にケルト神殿だろ。めちゃくちゃ神聖な雰囲気が醸し出されてるし。ここがケルト神殿じゃ無かったらどうするんだ、って言うレベルの場所まで来てしまった。


 そしてもちろん俺がプーカに勝つための方法なんて一つも思いついていない。


 どうしよう、これは非常に不味い。でも、ここまで来て引き返すなんてできないし……


『とうとうここに辿り着いたようですね。答えは見つかりましたか? まあ、それは直にわかることでしょう。では中へお進みください。プーカの試練開始します』


 あーあ、始まっちゃったよ。これ、どうすんの??







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偶に頭が痛い時があるのですが、もしかしてそれが偏頭痛ですか!?

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