第1074話 二人の気持ち


 プレイヤー二人を拘束して、拷問しようとしたところ、思いの外聞き分けが良く、俺たちが欲しい情報をすんなりと渡してくれた。


「それで、前俺たちを襲ってきた奴二人を合わせて、お前ら四人がこの世界で幅を利かせているってことでいいのか?」


「そ、そうです……それにしてもどこで神通力なんてチート妖手に入れたんですか?」


「誰も質問を許可した覚えはないぞ。もう一つ、お前たちは三妖について知っていることはあるか?」


 俺がそう言うと、二人が固まった。どうやら何らかの情報を持ってはいるようだ。それが使えるものなのかは分からないが。


「まさか、この短時間でそこまで辿り着いているとはな。強い奴にはちゃんとつえー理由があるんだな」


「そうですね、これはもはや私たちの手に負える人物ではないのでしょう。良いでしょう。私たちが持っている三妖についての情報も渡しましょう。ただし条件があります」


「条件??」


 流石に無条件で教えてくれる訳でないのか。まあ、俺がいかに拷問に慣れているからといって、それは別に俺が拷問したいっていう訳じゃないし、条件さえクリアすれば教えてくれるって言うのならば話くらいは聞いてやってもいいだろう。


「はい。どうか、どうかこの世界から脱出してくださることを約束して欲しいのです」


「は? 約束? なんで?」


「私たちは貴方と違い、戦場はこの世界しかありません。ですので、私たちはこの世界で朽ちていく覚悟はできております。しかし、そんな中貴方のような存在が現れてしまえば私たちが築き上げてきたものは一溜りもなく崩れ去ってしまうでしょう。いや、もうすでにそうなっていると言えますね」


「は、はぁ……」


 いや、別に俺としてもそんな全てをぶち壊したいと思ってやった訳じゃないんだけどな? それにプレイヤー絡みのは大体俺被害者だし。


「ですから、ここにいる間はどれだけ好きなことをしてくださってもよろしいのですが、必ず元の世界へとお戻りいただきたいのです。どうかそれを約束してくださらないでしょうか?」


 こいつらは一体何を言ってるんだ? 条件なんて言うからどんなことを要求されるのかと思えばここから出て行って欲しいって? そりゃ言われなくても出ていくよ、ここに俺の城は無いわけだし。


 あ、そうか。コイツらにとってはここが、この世界そのものが城なんだろうな。確かに、自分の城をめちゃくちゃにされたら気分が悪いからな。


「まあ、そう言うことなら聞き入れてやらないこともない。というか、何も言われずとも出ていくつもりだったから安心しろ」


「ほ、本当ですか!?」


「あぁ、ただしお前らが持っている情報は洗いざらい全て吐いてもらうからな?」


「もちろんでございます!」







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この後ラーメンを食べにいくかどうかで非常に迷っております()


皆さんならどうしますか??

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