第974話 やるべきこと
リベンジを決意した俺は一旦魔王城の自室のベッドへとダイブした。ここのベッドはとてもフカフカで気持ちが良いのだ。俺の部屋にも置かせてくれないかな。運営さんのお金で。
そして俺はリベンジの方法を考えた。まずは情報だな。今回はこれの重要性を改めて認識させられた。
NPC相手だとこちらが一方的に入手できるから問題無かったが、敵がプレイヤーとなるとかなり面倒臭い。相手も頭を使ってくるからな。
それに、人間性能で言ったら俺は大きく劣ってしまう。無茶苦茶頭のキレるやつが現れたらどうしようもないからな。
まあそのためのメガネくんでもある。これを機にめぼしいプレイヤーの情報も集めてもらってもいいかもしれない。ちょっと仕事を任せすぎな気もするが、特別急ぎじゃないから自分の裁量でやってもらおう。もちろんあのプレイヤーの情報も集めてもらおう。
ただ、これだけじゃ結局いつもと変わらないんだよな。メガネくんの負担が増えてるだけだし。
そこで俺は俺だけの武器を使うことを決意した。
『急募、強いプレイヤーの情報を教えてください』
俺のクラン、フンコロガシに情報提供を求めた。こちらは質より量ということで、ある程度の情報をゲットすることができるはずだ。まあ、その内集まるだろう。
あと俺にできることといえば……掲示板とかを地道に周回することくらいだろうか? えーめんどっちいなー。でもまあ情報は力だもんなー。寝る前にちょろっと見ればいいだろう。
情報に関してはこれくらいか、できることを着実にやっていかないとな。
そして、情報以外でも俺が今すぐやらないといけないことがある。それは、加害者の称号だ。
俺とあの女性を繋ぐものが存在していたこと自体驚きなのだが、これもまた一つの縁だ。それを断ち切らないといけない。
その前にこの称号について今一度確認しよう。かなり前に取得したものでこれがどういう効果なのか覚えていない。
《加害者》‥殺意なく、誤って人を殺す。NPCからの好感度が減少。被害者が許せばこの称号は消える。
あー確かにこんな称号ゲットしたような、してないような。ただ、NPCの好感度については実感がないな。俺の知らない所で嫌われているのだろうか?
それにしても、厄介なことになったな。この称号はどうやら被害者が許したら消えるらしい、ってことは許されない限り消えないということでもある。
今の今まで許されておらず、しまいには海底神殿での出来事もあるから、和解は厳しいだろう。ってことはこの称号は永遠に消えないタトゥーとなってしまうのか?
今からでも謝罪したら受け入れられてもらえるだろうか?
……いや、そもそもそんなことは俺がしたくない。悪意ないし、そもそも向こうが悪いだろう? なんで俺が謝れねばいけないのだ、俺は断固として頭は下げないぞ。
んーでも称号を消す方法は他にもありそうなもんだけどな。この称号に限らず自分にとって意図してないものや不都合な称号をゲットした場合一生それを抱えて生きていかなければならない。
なんならこの称号は消える手立てがある分いくらかマシだと言えるだろう。
よし、こんな時はメガネくんに……ってちょっと頼りすぎか? たまには自分で調べるってことを覚えないとな。幸いこれは調べたらなんらかの答えは得られる類のものだろうし。
掲示板を見る習慣をつける為にもちょっとリアルで情報収集といこうか。
俺はこのなんの気なしに取った行動が人生初のエゴサに繋がろうとは思っても見なかった。
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お久しぶりでございます。
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まだまだ不定期になるかと思いますが応援いただければ幸いです。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
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