第808話 紫蘇?
え、二つもレビューいただいたんですが……
私明日、死なないでしょうか??
と、ととととともかく本当にありがとうございます!
個人的に今しんどい時期なのでとてもモチベーションにつながりました!これからもこの拙作をよろしくお願いしますm(_ _)m
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だが、いざ攻めるとなると迷うものだな。前回は受動的な感じで攻めたし、三竦みだとどっちの砦が近いとかもないもんなー。何かきっかけみたいなものがあればなー。
ッドーン!
はい、ありがとうございます。これで攻める口実ができましたね。さて、ではどちらが最初の報復対象でしょうか? ウチの砦にちょっかいかけておいていまさらトンズラはさせねーかんな?
「敵襲、敵襲! 敵、二時の方向に飛行物体を確認、恐らくテイムモンスターによる攻撃だと思われます!」
ほう……飛行系従魔、ということか。これは如何にもウチの従魔の誰かが疼きそうな案件だな。でも、残念ながらこんな場所ではハーゲ、ホンゲホン。は召喚できないからな。まあ安心して欲しい、俺が必ず敵はとる!
って、二時ってどっちだ? 俺が向いている方向から二時でいいのか? 本当にいいのか? 全然視界にそのモンスターが現れないのだが……
ッドーン!
おい、真逆じゃねーかよ。恐らく伝令のやつが間違えたんだろうな、きっと。俺たちに呼びかける時に俺たちの向きを考えずに大声を出しちゃったパターンだろうな。途中で気づいたところでもう後戻り出来ないし、仕方のない判断だったのだろう。
それにしても二時の方向とか分かりにくいからやめて欲しいな。絶対に言いたかっただけだろう。
あ、まあ俺も言いたくないって訳じゃないが。
皆に出遅れて現場に向かうと、砦の壁にボッコリと穴が開けられていた。流石にあの衝撃を二発は耐えきれなかったか、不味いな。
そして、本体はというと……
「ん?」
あれは、なんだ? 鳥のようでもありながら、どこか恐竜味も感じるような。俺の記憶のどこかにひっかかているんだが、どうにも思い出せない。だが、圧倒的な既視感が俺を襲う。こいつなんだったけ、し、紫蘇じゃなくて、、、
「し、始祖鳥……?」
「そ、それだ!」
クランメンバーの誰かがボソッと漏らしてくてた。そうそう、今目の前の空中でホバリングしているモンスターは正に始祖鳥だ。思ったよりも全長が大きかったが、あまり迫力がない。恐らくモフり隊か愛好会に登録するのにはこの始祖鳥がギリギリのラインだったのだろうな。
どうせならクラン辞めて自分の好きなモンスターを従えればいいんじゃん、とも思わなくもないが、本人が望むなら俺の案ずるところではない。もしかしたら本当に好きかもしれないしな。ま、そんなことよりも俺の砦を攻撃した罪を先に味わってもらうとしよう。
壁に穴を開けた張本人はまだ呑気に第三発目を口元に装填しようとしている。火球ブレス型のモンスターってだけでも珍しいが、そこにモフモフ要素まで加えるとなると……
あれ、意外と名前の印象とは裏腹に殺伐としたクランだったりする?
まあ、珍しさやモフモフには興味がないから遠慮なく行かせてもらおうか。壁を穿ったその火球、もし、貴様の口で爆発しては如何だろうか? 人の気持ちが分かると強いからな。というわけで、
「【爆虐魔法】、ボム」
そう、物事が始まるきっかけなんてほんの些細なことなのだ。どんなに小さなことでも、ただそこにきっかけさえあれば、
ッバーーーーン!
「グ、グギャアアアアア!!」
時計の針は動き出す、って誰かが言ってたな。
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