第792話 悍ましい魔王

レビューを頂きました!!

ありがとうございます、ありがとうございます!!

本当にありがたいです!!


これからもまだまだ頑張りますのでこれからもこの拙作をよろしくお願いします!!

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 うし、これで取り敢えず弱いものグループが毒無効グループへと進化したな。


 これで、強いものグループには普通に攻撃してもらいつつ、毒無効グループの毒特攻っていうのができるようになった。


 毒特攻とは、今俺が適当に考えた案だが、皆が一人一個毒煙玉とかを用意して、相手を燻り殺すっていう戦法だな。これでスキルやステータスの差を埋めることができるはずだ。


 この案を毒無効グループに伝えるとまるで機械みたいに首を縦に振ってくれた。そこまで激しく賛同してくれるなんて、本当にいい奴らなんだな。


 よし、まずはこのクランに薬師とガラス職人がいるみたいだから、その人らとデトでまずは毒煙玉を量産してもらおう。もはや火炎瓶の毒バージョンみたいになるかもだが、気にしない、気にしない。


 そして、残った人たちには更なる保険を獲得してもらう。だって、もしかしたら俺たちみたいにどくが効かない敵が現れるかもしれないからな。そういう奴らにも対応できるようにしておかなければならない。


 でも、また死にまくって無効化スキルを手に入れるのもなー。またそれかよって、飽きられるかもだし、攻撃手段に欠ける。あくまで無効化スキルって防御よりのスキルだからなー。


 あ、そうだ。いいことを思いついた。この方法なら皆んなの戦闘能力を高めつつ、切り札となるフィニッシャーも用意することができる。


 俺も最初の方はよく愛用してた技だから役立つことは間違いなしだし、是非とも習得して欲しい。


 俺は軽く準備を済ませてから再び弱いものグループの面々を集めた。おっと、今は毒無効グループだったな。


「では、皆さん、武器を出してください」


 俺は皆に、武器を出させてそれぞれの得物の確認をした。このグループの半分ほどは剣士で、残り半分は色々な武器を使っているようだった。槍、斧などはちらほらいる感じだが、メリケンサックを持っている奴は何かあったのだろうか?


「皆さんにはこれを装備していただきます」


 剣以外を装備している人に俺は一人一人短剣を手渡していく。そう、俺が準備したものはこの短剣だ。適当に色んな店から買い漁ったから別に統一されているわけではないが、まあ、武器に関しては剣であればなんでも良いのだ。


 皆が短剣を装備したことを確認してから俺は喋り始める。


「では、今から皆さんには殺し合いをしていただきます。ですが、今度はルールを用意させてもらいます。それは必ず剣を装備すること、そして、相手を倒す時は必ず首を刎ねること、これさえ守っていただければあとは自由に殺し合ってもらって構いません。では、よろしくお願いいたします」


 よし、これでいいだろう。あ、そうだ、折角なら一番頑張った人に何かご褒美があったほうが良いだろう。


「一番キル数が多かった方にご褒美がありますので頑張ってくださいね。私は今から強い方のグループを見に行ってきます、では」


 俺は移動した魔王城第二層へと移動した。


 え、なんの為に短剣で殺し合いをさせるかって? そして、首刎ね限定にしたのかって?


 そりゃ、全員にギロチンカッターを覚えさせるために決まってるじゃんかよ!


 毒攻撃で死ななかった相手に対して、毒無効グループ全員でギロチンカッターしたらどんだけ強い奴でも流石に死ぬだろう? それを繰り返せば確実に勝てるっていう仕組みよ。


 この案は我ながら良い案だと思っている。今から強いものグループに顔を出すものの、なんなら今すぐ戻って毒無効グループの様子を確かめたい程だ。


 さて、クラン抗争まで残り六日、首を洗って待っとけよ全クランども。

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