第568話 面、胴

レ、レビューを貰いました!!!

う、嬉しすぎるうううう!!

二日で400話以上読めるのは作者じゃなくて読者の力だと思うのですが……笑


本当にありがとうございます!とても励みになりました!

これからもこの拙作をよろしくお願いします!

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「ふぅ、これで完成だな」


 まあ、とは言っても大したことはしていない。ゾムと似た感じに階層を丸ごとくり抜いただけだ。そして、その中央に軽めの闘技場っぽいものを作った。


 あの中世のヨーロッパによく出てきそうな、コロッセオまで派手じゃないが、質素に簡素に闘技場を作った。観客席はいらないから、その分が地味に見えるって感じだな。


 そして、大事な名前は闘の間、だ。戦の間と迷ったのだが、戦って戦争みたいなイメージがどうしても強くなるんだよな。合戦とかそういう軍対軍のイメージなのだ。


 つまるところ、個人的な偏見によって決まったわけなのだが、反対するものは一人もいないし、そもそも公表するつもりもない。


 俺が呼び、認識する為に名付けているだけだからな。


 物事は名前があることで初めて認識できるのだ。いや、その人の中では概念として存在しない、と言ってもいいだろう。例えば、お前がアフリカの奥地に生息する動物のことなんか知らないだろう? それは名前がない、知らないからなんだ。


 みたいなことを高校の先生が言ってたきがする。とにかく、名前って大事なのだ、ということだ。


 一ヶ月が経ち、プレイヤー達が挑戦しに来るようになったら、どんな名前をつけられるんだろうか。俺と全く同じ視点を持っている筈もないし、俺とは違った名前になるのだろうな。


 それはそれで楽しみだな。早くオープンして皆の反応を見てみたい。気持ちはまるで文化祭でお化け屋敷を作って色んな人に体験してもらうみたいな感じだな。まあ、やったことはないけど。


 だが、まだ準備期間だ。完成もしていないのだから、早く進めていこう。次は、スカルボーンだ。


『なぁ、お前達はどんなのが良いってあるのか?』


『『私たちはなんでも良いですよ』』


『そうかー』


 なんでも良いって言うのが一番困るんだよなー。従魔に任せて考えないようにする為に聞いてるからなー。


 まあ、この階層くらいは俺が考えても良いかー。スカルボーンの装備、転双の拳は俺も結構好きだから、それが生かせるようなステージにしたいな。


 ❇︎


「おぉっ! これはいいな! これはこうしよう!」


 俺は今、素晴らしい発見をしてしまった。そう、運営へのお任せ、だ。これを使えば恐らく最適解が出せるだろう。


 ん? 自分で作らないのかって? 無理だよ無理! 五分で諦めたわ! こう言うのは素人じゃなくて、プロに任せるべきなんだよな。


 それに、スカルボーンだけ俺が直々に考案したとなれば、何かよくないことにつながるかもしれないだろ?


 だからだよ、うん。決して面倒臭かったとかそう言う下世話な理由ではない。ちゃんと真っ当な理由があるのだよ。


 よし、では運営の方が凄いのを作り上げるまで、俺は自宅で寝ておこう。


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