第544話 第三勢力
ふぅ、これでようやく海馬が落ち着いたな。まさか、強制進化したら暴走するなんて思ってもみなかったな。強くなれた高揚感からなのか?
まあ、序列というものを体に教え込んだから大丈夫だろう。それを行ったのはゾムだけどな。
よし、そんな感じで無事、水属性担当の水棲モンスターを配下に加えることに成功したから、次は途中気になった、好感度について検証でもしに行くか! そう思っていた矢先、
ピロン
聞き覚えのある通知音が聞こえてきた。んー、なになに、イベントのお知らせ?
「……」
どうやら、イベントが行われるそうだ。それも、国別対抗で行われるらしい。前回の金の卵イベントの結果に応じてその組み合わせが決定されるらしい。
上位のチームは最初は弱いチームに当たって、その後どんどんトーナメントを勝ち進んでいく、って感じになるらしい。ふむふむ。
そして、その対決方法の内容なんだが、国同士による合戦にて勝敗が決められるらしい。もちろん、数が少ない国はそれだけで不利になるため、不足分はその国の平均レベルのNPCソルジャーで水増しすることによって、対応するらしい。
参加人数も原則自由で誰でも参加可能らしく、上限も下限もない、なんでもありの乱戦を運営はご所望のようだ。
そして、この乱戦の中で、唯一鍵を握っている存在、それが前回イベントの優勝者だけが持っているという武器、
これは、対多数に置いてとても有効で、視界に入る全てのプレイヤーに対して混乱状態を付与することができるらしい。そして、これの一番面白いところが、その効果がこうやって全員に公開されている、と言うことだ。
つまり、みんなその優勝者と当たるときはしっかり対策をして臨むだろう、と言うことだ。まあそれも含めて駆け引きを楽しめってことなんだろうな。
へー、面白そうだなー。そして、これが本番でこちらの優勝賞品は順位に応じて結構いいのがもらえるらしい、そして、各部門も開設されていてそれでも一番になるといいらしいな。
これは少し頑張りますか! そう意気込んだ時だった。
ピロン
つい先ほど聞いたはずの音がまた聞こえた。通知を確認してみると、そこには、
「国対抗イベントにおける第三勢力について」
と書かれてあった。どうやら俺はお国の為に戦う道は残されていないようだった。それに、そういえば邪神の為に混沌を撒き散らさなきゃいけないってこと忘れてたな。
そうなると、今後のやるべきことが変わってくるな。契約した爺さんに見せてもらった心界支配もまだ使えるようにはなってないからな。
っと、その前にしっかり要項を読んでおかないとな。ルール違反で負けるのだけはつまらないし、悲しいからな。
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