第520話 第四階層
はいどーも、寄生虫と同棲しているマッドサイエンティストです。
今回はですけども、邪の祠第四階層の攻略をしていきたいと思います!
「……」
ちょっとテンションが狂っていたようだ。これは不味いな、早急に辞めよう。これもサーモンを食べ過ぎた弊害なのだろうか。
まあ、サーモンを食べないつもりは決してないが。
とにかく、キングサーモンを倒した先には階段が同然存在した。そして、その階段を下りると、そこには……
黒い雪が降っていた。
これでまた、ねっとりとした空間が広がっていて、次は鯛です。って言われても嬉しいっちゃ嬉しかったんだろうが、流石にもうお腹いっぱいだからな、いろんな意味で。だから雪が降っててくれて一安心だ。
「……って雪? しかも黒い?」
黒い雪なんぞ、見たことがないぞ? まあ、当たり前のことかもしれんが、それでも違和感が凄い。雪といえば綺麗というイメージや、人によっては可愛いというイメージなどを持つことだろう。
しかし、この雪はなんというか禍々しく、それでいて重ーい感じがするのだ。あの、ふわふわとした雪がだぞ?
これはなんというか、気味が悪い。正しく、邪の祠といったところか。
ってかさ、絶対、上の階の鮭たち、絶対寄生虫に取り憑かれすぎだろ。もしかして邪の祠だから、アニサキス全員標準装備してるのかもしれないな。
少し、話が逸れてしまったが、どの階もしっかり邪というコンセプトがしっかりと詰まっていて、良いな。ただ、一部の耐性が無い人に対しては少しきついかもかな。
まあ、俺からしたらゾムの方が何倍も悍ましかったけどな。
そんな取り止めも無いことを考えていると、急に足下から、ごゴゴゴという音を立てながらモンスターが現れた。
〈Lv.360 クロダルマ〉
黒い雪ダルマだった。もはや、名前に雪とすら冠していないのが可哀想だが、見た目は黒い雪ダルマだ。それに、目もついているのだが、ギョロついており、それでいて焦点が定まっていない感じとか、もうホラーだな。
それともう一つ特筆すべき点がある。このダルマ、足はないのだが腕が生えているのだ。それもぶっとい腕だ。それも雪でできており、絶対お前殴るだろ、という構えをしている。
まあ、肉弾戦が御所望とあらば、それに応えるまでだな。俺も剣をしまい、両手を構える。いつでもやり合える準備はできている。
一陣の風が黒い雪を巻き上げた時、両者は互いに動き始めた。俺は低い大勢からアッパーを狙って、相手は腕を構えて……
「は? ロケットパンチ?」
バシュン!
その巨体から太い腕が発射された。
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