第511話 最弱にして最強
やっぱりゾムの効果は感染かー。どうしよ、このゾンビスライム、殺すわけにもいかないしなー。
「なあ、ゾム。お前はこのゾンビスライムを食って強くなれるか?」
「ぐ、グゥ」
「おー、まじか! じゃあそうしてくれ!」
これはラッキーだな。そんなに抵抗感があるようには見えないし、これで完了だな。二体もゾンビスライムはいらないし、扱いも面倒臭そうだからな。二体いるのはスカルとボーンだけでいいのだ。キャラ被りも望ましくないからな。
しかし、俺の配下に加わって、名前まで付けたんだ。ゾムにはちゃんと強くなってもらわないといけないな。強制進化でパパッとやるのもいいけど、自力を鍛えないと最終的には本当の強さには至れないからな。
スライムの吸収力や斬撃耐性、ゾンビとしての感染能力や生物の枠を超えた行動と思考の掛け算で新たな力を手に入れることができるはずだ。期待しているぞ、ゾム!
「これからもよろしくな、ゾム!」
「ぐ、グゥ」
……まずはコミュ力の改善からだな。
❇︎
よし、道草を食べるのはここら辺にして邪の祠の攻略を始めますか!
それに、今は死骸魔術のおかげで強い敵にも飢えているからな。もし、めぼしい奴書いたら積極的に奪魂をしていこう。体に関しては死体を取っておくだけでいいからな。体の特性と、モンスターの能力それらを見極めて使っていこう。
さて、スケルトン達の見張りを終えてもらって、進行だ。
「お、早速敵影発見!」
〈LV.300 コボルト〉
コボルトかー、なんだかんだこの世界で見るのは初めてじゃないか? コボルトはスライムやゾンビとかと同列の最弱キャラに位置付けられているからな。まあ、そいつらの中では一番戦えそうだが。
ザシュッ!
素がコボルトじゃいくら体が丈夫になって賢くなっても負ける気はしないな。まあ、俺がレベル以上の強さを持っているだけかもしれんが、それはおいておく。
それよりも、スケルトン、ゾンビ、スライム、コボルト、とくれば最後のピースはもうあいつしかいないよな。コイツらと並んで最弱の一角を誇り、そして最もポピュラーと言っても過言ではない存在。いや、スライムの方が上か? まあ、人気なら確実にスライムが上か。
ま、まあスライムと双璧をなしていると言える存在は、、、
〈Lv.300 ゴブリン〉
だよなー、お前しかいないよなー。でも、お前キモいから人気ないだろうなー。
「グギャ、ギャ」
その鳴き声だよ、後見た目もだな。まあ、俺も流石に配下に加える気はないし、残念ながらここでお別れだ。
ボゴッ!
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