第486話 ライトのお料理コーナー
今日は邪の祠攻略前夜祭、ということで、料理を作っていきたいと思う。
せっかくゲーム内で料理の技術を培ったのだから、定期的にこうやって料理しないと勿体ないよな。そして、本日作る料理は……
カツ丼!!
早速作っていこう。理由は言うまでもないだろう。
先ずは下処理から入っていく。今回使用する豚ロースの肉と油の境の筋に数箇所切れ込みを入れていく。こうすることで、揚げた時に肉が反り返るのを防ぐのだ。
よし、いい感じだ。そしてその次は下味だな。塩胡椒をお肉の全面に振りかけていく。これをするかしないかで食べる時の風味が変わってくるからなるべくすることをお勧めする。
塩胡椒を、振りかけた後はいよいよ衣をつけていく。先ずは小麦粉だな。これも全面につけるのだが、側面にも忘れずに付けておく。そして、余分な小麦粉は落とす。そうじゃないと分厚い衣になっちゃうからな。気をつけて欲しい。
そして溶き卵だな。溶き卵はかなり全力で溶いた卵を使っている。白身がなくなるくらいはした方がいいな。そして、卵をつけるのだがこの時もしっかり側面までつけることを忘れないようにする。
次は第一関門ともいえるパン粉付けだな。ここはトンカツのサクサク感を決める作業でもあるため、しっかりと気をつけて行って欲しい。まず、肉の面積の二倍以上のパン粉を広げる。そしてその上にお肉を乗せる。そしてその上から再びパン粉を一握り程度入れる。
よし、こんなもんだろう。そしてここからがポイントだ。広げたパン粉を両手で包み込む様に肉に付けていく。決して上から押さえたりしてはダメだ。丁寧にふわふわと付けるイメージだな。
「よし、」
ここまでは完璧だ。いよいよ最難関とも呼べるトンカツの最終工程、揚げに突入する。
油の温度は170度だ。IHじゃない人は頑張って測るしかないな。まあ、温度計を使わずにやる方法もあるらしいが、これは自分で調べて欲しいな。
油は結構入れる。肉が底に付かない程度は入れないと焦げてしまうからな。
そしていよいよ入油だ。静かに、それこそ温泉に入る時の様にそーっと入れる。そして約三分経って色がついてきたらそのまま温度を上げていく。
次は180度だな。ここから一、二分あげて衣をサクサクにする。油の泡が小さくなったら完成だな。
そして、キッチンペーパーの上にのせて油を切っていく。これは余熱で中まで火を通すという工程でもある。
よし、これでカツは完成だな!
トンカツを切る時は勢いよく包丁を下ろして切る。こうすることで衣が破れにくくなるぞ。幅はだいたい1.5〜2センチだな。
そしてカツ丼に移っていく。玉ねぎは一つを半分に切って、縦に切っていく。玉ねぎは適当でも大丈夫だ。そして卵を溶いて、三つ葉も切っておく。
フライパンに出し汁を入れ、強火にかけ、煮立ったら玉ねぎを加えて蓋をする。蓋をした後は中火に戻す。しんなりとしてきたら味醂、砂糖をそれぞれいれて、醤油もいれる。美淋と砂糖は同じ量、醤油はそれらの二倍の量だな。そしてトンカツをならべて煮ていく。
最後に溶き卵を中心から外側に向かって回し入れ、蓋をして半熟状になってから火を止める。
そして、丼にご飯を入れていい感じに具材を乗せたら……
「カツ丼の完成!!!」
うまそー! これは大勝利間違いないな! 出汁の香りと卵とカツの圧倒的存在感! た、食べるのが待ちきれないっ!!
ふぅ、今日はもう疲れたから明日からだな、攻略するのは。
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