第484話 爺の後半戦
前半戦が終了したんだが、中々のものだったな。どれも素晴らしく一級品であったし、しかも全てモンスターに完全にハマってたのだ。
長所を伸ばすもの、弱点を補填するもの。どれもしっかりと考え抜かれて作られているのが伝わってきて、とても嬉しかった。流石は爺さんである。
よし、では残りの後半戦に行こう。前半戦な比較的新しく従魔になった組、今からは古参メンバー組だな。どんな装備なのかワクワクが止まらないな。
・陸刃の剣 伝説級
多くの腕を有する者に対して作られた剣。様々なモンスターの素材で作られており、職人の技によって最大限に素材が生かされている。この剣は使い手によって任意の数に統合、分裂が可能である。最大で六本まで分裂でき、数が少なくなればなるほど、一つ一つの攻撃力は上昇する。
なるほど、これはアシュラの為に作られたものか。アシュラの腕は六本あって、それぞれに剣を持つことも出来るし、一つに統合して、最強の一撃を決めることもできるのか。なるほどなー、これは良い武器だな。
アシュラの特性を理解していて、武器というのも素晴らしい。変に効果の複雑な装備とかでくるよりも単純明快で分かりやすい。決してアシュラが単細胞バカと言うつもりはないが、アシュラには力任せというか、もうぶっ放して欲しい。面倒臭いならぶっ倒せ、みたいな感じでな。
ふぅ、だがやはり爺さんは外さないよな。素晴らしすぎるぞ。次はどんな角度でくるのだろうか。
・転双の拳 伝説級
一心同体腕の心と体を有する者に対して作られた籠手。特殊なモンスターの素材で作られており、職人の技によって最大限に素材が生かされている。この籠手は装着している者同士の位置を入れ替えたり、一方の場所に集まったりすることができる。
ん? どういう意味だ? 装着している者同士の位置を入れ替える? ってことは仮にスカルとボーンがこの籠手、ガントレットを片方ずつつけるとするだろ、その時に二人の位置を入れ替えるってことか!
ん、強くね? ってことはだな、一方の場所に集まれるってことは、片方のとこに転移することができるってことだよな?
「強っ!」
ってことはだな、例えばだがスカルに盾、ボーンに剣を持たせておけば変幻自在の攻撃なんてものができそうじゃないか? 剣の方に攻撃が来たら盾と入れ替えて守ったり、逆も然りだな。
そして、緊急時は二人集まることも出来る。うんうん、これは面白い。アシュラとは打って変わって頭をかなり使う装備だな! その分色んな戦術が生まれるだろうし、戦いに幅ができる。これは爺さんグッジョブすぎるな。
うん、非常に面白かった。そして、次が最後だな。もちろん残るはハーゲンの装備だ。どんなものか気になるな。俺の筆頭従魔にして、圧倒的な実力を誇るハーゲンだ。
その装着が如何程のものか、とくと見せてもらおう。
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