第424話 またやりました
デトックスのおかげでものの数分で、すっかり空気が綺麗になってしまった。そして、空気が綺麗になったことで驚きの事実が発覚した。
なんと、その毒ガスに紛れて、大量のモンスターが潜んでいたのだ。それもかなりの夥しい数だ、なかなか殺意が高いな。そっちがその気なら俺もちょっと頑張るか。
「【触手】!」
俺は展開していた触手を一旦全て戻し、また新たに展開し直した。特性は、巨大化、斬、鋼だ。いわゆるアタックフォルムって感じだな。対多数にはこれが効くだろう。
「いけっ!」
全部で五本展開だ。これ以上増やすと流石に頭が混乱してくるのだ。それに、これでもかなり頭の容量を使わなければならない。
まずは一体目! って、あれ、さっきまで狙いをつけていたモンスターが消えている。あれ、見誤ったか? 気を取り直して……って、ん? 明らかに数が少なくなってないか? どこに行ったんだモンスター達は?
そうしている間に瞬く間にモンスターが消えていってしまった。とうとう最後の一体となり、俺がトドメを刺そうとしたところ、足元から液体が飛び出して、最後のモンスターを倒してしまった。
「あ」
どうやら、俺の配下達が俺よりも早くモンスター達を殲滅してくれていたようだ。アスカトルが鎌で、スカルとボーンは拳で、デトが毒液で遠距離から、攻撃していたようだ。
え、俺の従魔達優秀すぎないか? 主人が動き出す前にほとんど終わらせるなんてな。だが、まあケチをつけるとするならばご主人様に華を持たせような? ラストアタックくらい譲ってくれよー。
まあ、そんなことはダサいから死んでも言わないが。
それにしても毎度のことだが、俺、要らなくね? コイツらだけで充分じゃね? 俺、もう帰ってもいいかな?
ま、まあ冗談はさておき、このフロア一番のギミックが速攻で解除され、あっという間に制圧してしまったんだが、この先何かあるのだろうか? 従魔達を見ると、まだまだ消化不良のようだからモンスターハウスの一つや二つくらい用意して欲しいのだが……
やはりどうやらこれで終わりのようだな。次の階段が登場してしまった。
それにしても全何階層構成なのだろう。流石に三桁は行かないと思うが、二桁はいくのだろうか。初ダンジョンであるから、感覚が分からない。
ダンジョンといえば帰らずの塔が一番近いのだろうがいかんせん、特殊というか、ダンジョンとして括っていいのかも怪しいレベルではあるからなー。難易度も結構高かった印象だからな。
まあ、元はと言えば従魔達の実力確認の為に来たようなもんだ。その点においてはもう十分に確認できていると言っても過言ではないな。
あ、いや、雑魚相手にどう立ち回るかというのは確認できたが、強敵相手にどう立ち振る舞うかはまだ見れてないな。という訳でボス戦に早いところ望みたいな。
よし、ボス戦まで早足でいくか!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます