第101話 習得
スキルと言えばここだろう、そう、スキル屋だ。ここでHPを気に変えれるようなスキルがあれば、いけそうだな。よし、行こう。
「すみませーん」
うわー、久しぶりに来た気がするなー。あ、そういえばお金ねえわ。毎回、ツケでしてたから忘れてたな。どうやって金策しようか……うーん、まあ、いっか。スキルを買うことになってから考えよう。
置いてあるスキルには、無さそうだなー。欲しいのはいくつかあるし、四字熟語スキルも結構ある。これはそろそろ金策考えない、定期的にというか、安定して収入を得る手段を考えないといけないなー。
ここはかなり値段が高いからなー、沢山買おうと思うと、相当稼がないといけないんだよな。
もう、面倒臭いから爺さんに聞くか。
「すみません、ここに、HPを力に変えるスキルなんてものはありますか?」
「お、久しぶりじゃのぉ。HPを力にか……変換とかはどうかの?」
【変換】‥HP、MPを力に変換する。
お、これはいいじゃん! なんかざっくりとした効果だが、これを使えば、HPを気に変えられるはずだ。
よし、今回もツケだな。
「一ヶ月後に代金は払います。では、」
返事は聞かない。断られたら嫌だしな。まあ、本当にダメだったら警察……じゃなくて、普通に捕まるだろうから、のほほんと生活できてる時点で大丈夫ってことなんだろうな。
よし、もう早速使おう。HPを気に変える感じで……
「お、おぉー……」
なんか体に力が漲ってくる……少し暖かくて、体が火照ってきたな。体が良く動きそうだな。さっきの魔力と似ている、これは少し楽しまないとな。
ーーー二時間後、
ーーースキル【闘気操作】を獲得しました。
「条件を満たしました。【魔闘練気】を獲得しました」
【闘気操作】‥闘気を操作しやすくなる。闘気による効果微上昇。
【魔闘練気】‥魔力と闘気を練り合わせて、より高い効果を生み出す。使用時、全ステータスを微上昇。また、使用中、継続ダメージが発生する。
俺は変換を使って湧き出てきた力を試している途中に、あることに気がついた。そう、この魔力と気って組み合わせることができるんじゃないか、と。そうして、やってみると、案の定上手くいった。更に体の動きが良くなり、身体能力が向上したのだ。
あまりにも気持ち良すぎたので、全能感に襲われて、またもや少しはしゃぎすぎた。これは仕方ない、新しいおもちゃを手にした子供に遊ぶなと言っているようなものだ。
ここで再び問題が発生した。また気じゃないのだ。え、なんでだ? 気って生命力からくるんじゃないのか? もう、どういうことだよ。はぁ? こんなに時間使ったのに、結局出ないとかやばいだろ。
もう、いい。こうなったら最終手段、聞き込み調査をしよう。あそこの研究室の爺さんは使えないから、うーん、暗殺ギルドの受付に聞いてみるかー。癖は強いけど、なかなか賢そうだからな。知識は持っているだろう。
もう、これが最後の望みだな。
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