第100話 気
あの後なんとかあそこから脱出することが出来た。勝手に落としてきたんだから、自動で転送、もしくはエレベーターがあるかと思ったが、まさかの梯子。しんどかったぜ、途中気を抜いて手が滑ってしまったが、空歩を使って持ち堪えたな。ってか、ハーゲン使った方が良かったよな、絶対。
まあ、いい、気を取り直そう。今から俺がやるべきことは、聖属性の獲得か気の習得だな。どちらもどうやるべきか皆目見当もつかない。こうなってくると、二つを両方ゲットすることは一旦諦めるしかないな。取り敢えず、片方を確実に取ろう。
そうなると、俺がすべきは、気だな。聖属性ってなんか取れるきしないし、取れるにしてもかなり時間がかかりそうな匂いがする。それに個人的に気の方が使いたいからな。よし、じゃあ、早速、修行開始だな!
「……ふん!」
まずは、体の内に秘められた生命力を意識する。気とは生命力を力に変えるものだと爺さんが言ってたからな。多分こんな感じだ。よしよし、なんとなく分かるぞ。体という容器に水が入っているみたいだ。
それを、こう、体に循環させていく。よし、通りが良くなって来たぞ。心なし体も軽くなった気がする、よし、少しこの状態で走ってみよう。
「うぉ!」
神速状態よりかは流石に遅いが、それでも普通に走るよりかは速い。これはいいな、体が温まって動きやすくなるんだろうな。これは悪魔以外との戦闘にもかなり使える。良い発見をしたな。
ん、もしや、これは体の部位に集中させれば、更に強くできたりするのか? 善は急げだな、やろう。
ーーー一時間後、
やべ、少し楽しくなって遊び過ぎたわ。最初はパンチの威力が強くなって、喜んでるだけだったが、脚に集めるとさっきより足が速くなったし、足の裏に集めて、ジャンプするとめちゃくちゃ跳べた。それに空歩も組み合わせるとほぼ空を飛んでるみたいになって夢中になり過ぎてたな。
ーーースキル【魔力操作】
スキル【天駆】を獲得しました。
【魔力操作】‥体内の魔力を動かしやすくなる。また、魔力の効果微上昇。
【天駆】‥空中にいる時、三歩まで踏み出すことが出来る。
「【空歩】は【天駆】に統合されます」
「え?」
いや、天駆はいい。ってかかなり良い。空歩が一歩だけだったが、三歩となると、かなり空中に滞在できるし、少しの距離なら空中で移動できるようになる。
問題なのは、もう片方だ。魔力操作? 気力操作じゃなくて? ってことは、俺が今まで気だと思って動かしてた奴は魔力だったってことか? まじか、まじかよー。気ってなんだよ、どうやったら生み出せるんだ? そもそも感じることすら出来ていないぞ。
気ってどういうものなんだ? よく武術とかに使われるイメージだ、もちろんアニメや小説、漫画などの空想の中でだが、それでも手掛かりになるかもしれない。気を飛ばして攻撃するなんてものも良くあるな。全身から放出して、オーラとして身に纏うのもよくあるよな。
そして、気は生命力が変化したもの。生命力を変化させれば、それは気になるのか?
生命力って、なんだ? HPか? もし、そうならHPを変化させて身に纏えばそれは気となるのだろうか。
魔力操作の魔力とはMPで間違いないはずだ。ならば、それと対になるHPが気になる可能性は充分にある。
でも、どうやってHPを気に変える? そういうスキルでもあるのか?
「スキルか……」
ちょっとあそこに行ってみるか。
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