395.【後日談2】【クロスオーバー(メニダン)】作り物に過ぎない


【MDO】メニィ・ダンジョンズ・オンラインβ Part.28【さらば肉球魔王様】


1 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:27:02 ID:SiZ2DG3QSY

メニィ・ダンジョンズ・オンラインについて雑談するスレです。

攻略や検証は別スレで。

荒らし、対立煽りはスルー推奨。


メニィ・ダンジョンズ・オンライン公式サイト

http://www.ma-du-online.com/

攻略スレ

http://XXXXX/XXXXXXX/

検証スレ

http://XXXXXX/XXXXXXX/

初心者質問スレ

http://XXXXXX/XXXXX/



35 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:29:05 ID:ywBbN7uDXu

【悲報】肉球魔王様、俺たちを救うため星になってしまった


39 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:30:11 ID:DUk8jpRPFk

>>35

どうやらアレ、3D映像らしいぞ

専門家によれば、あんなのが地球に近づいたら重力で潮が満ちてユーラシア大陸が沈むらしい

なのでアレは何らかの技術で投影された物らしい


43 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:31:59 ID:kuRWM9Haez

>>39

じゃあ地球が真っ暗になったのとか、寒くなったのとか、どう説明するつもりだ?

まさか地球に暗幕をかけたとか言うんじゃないだろうな


58 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:37:32 ID:GPTYQJEU7M

>>39

>>43

専門家が話し合ってたけど、よくわからなかったってのが結論だな

何にせよスゲー技術が使われたってのは間違いないらしいけど


65 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:43:37 ID:N8uetTDiNX

肉球魔王様は神様だった

これで全て解決


69 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:44:22 ID:kuRWM9Haez

ありえない


70 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:44:28 ID:GPTYQJEU7M

それがあり得るかも


72 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:45:01 ID:DUk8jpRPFk

ミルク色の○次元


85 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:47:10 ID:4es5NBGmim

>>69

>>70

>>72

ごちウニャ難民は巣に帰れwwww


101 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 19:58:44 ID:P3cZ2dgp3W

久しぶりに来たんだけど

肉球魔王様って何?


108 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 20:00:03 ID:GPTYQJEU7M

>>101

高次知能生物

ニュースで話題になってるアレ


113 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 20:01:25 ID:4es5NBGmim

>>101

改めて考えると、何なんだろうな

世間では、高次知能生物が謎技術で世界規模の投影をしてイタズラしたって意見がほとんどみたいだが


116 名前:名無しのダンジョンマスター:20XX/XX/XX 20:02:33 ID:7pQpj82cUp

ここまで誰もゲームの話してなくて草





◇ ◇ ◇ ◇



・ヨツバ視点



私は今、『メニィ・ダンジョンズ・オンライン』の自分のダンジョンの中に居る。



「……今何て言いました?」



配下の1人、翼と牙の生えたドラゴニュートのイケメンの、ドラ君の言葉を聞き返す。



「ですから、我々はヨツバ様に付いていく事は出来ません。

現実世界に再現してくださるというご提案は、辞退させて頂きます」


「何でですか?! 現実でも一緒に暮らしましょうよ!

今は私が仕切って、不自由させてるかもしれないですが、現実では色々と融通してあげますよ?!」


「そういう事ではないのです」



じゃあ、どういう事?!



「我々が居ると、現実のヨツバ様に悪影響が出るのではないかと危惧しているという事です」


「悪影響?」


「そうです。我々に構うあまり、ヨツバ様が現実で得るはずだった貴重な機会を失うのではないかという危惧です」


「?」


「例えば、この旅行でヨツバ様は何を得ましたか?」



私が旅行中である事は、ここに居る配下には伝えてある。

その旅行の中で得た物……



「ここに居る皆です。って、何故ため息を吐くんですか」


「真っ先に出るのがそれだという事に、呆れているのです。

いいですかヨツバ様。我々は所詮、お金を払えば量産出来る、安っぽいデータに過ぎません。

そんな物よりも、土倉花というお友達が出来た事や、肉球魔王様と異文化体験が出来たことの方がよほど意義があります」


「私にとっては、皆の方が大事なんです!」


「我々はダンジョンマスターに対して都合が良いように、と作られたデータに過ぎません!

ヨツバ様への好意も、忠誠も、全て作り物です!

そんな我々に、これからもヨツバ様の貴重な時間を割くような価値は無いという事です!」


「何でそんな寂しい事を言うんですか……生きてるじゃないですか、こうして」


「いいえ、我々は生きてはいません。

ただプログラム通りに考え、行動するだけの知能です。

ダンジョンマスターのヨツバ様こそが至高の存在であるという我々の感情さえも、作られた虚(むな)しい心に過ぎません。

ですから、こうして説得しているのです。

ヨツバ様の優しさを向けるべきなのは、ヨツバ様が喜びを分かち合うべきなのは、我々ではない。

生きている者であるべきで……」


「もういいです! 知りません!」


「ヨツバ様! お待ちを!」



私はログアウトした。


これ以上聞きたくなかった。


目に涙が浮かぶ。

泣いたのはナンシーさんが死んだ時以来か。


彼らの決意は本物だ。

私が何を言ったところで、彼らは意見を変えないだろう。


そしてβテスト終了と同時に、データ消去され消えてしまうのだろう。


やろうと思えば、サーバーに干渉して彼らの思考を改造する事だって出来る。

そうすれば、彼らはすんなりと言うことを聞くだろう。


でも、それをしてしまうと私自身が彼らを作り物の偽物であると認めることになってしまう。


それだけは出来なかった。

彼らの決意を踏みにじる事は出来なかった。


その日はずっと、何をする気も起きずにボーッとして過ごした。

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