240.猫、招く その1
久々に自分自身を鑑定すると、見慣れぬスキルが有った。
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名前:トミタ・ミナモト
Lv:103(26歳)
種族:猫
スキル:【鑑定Lv100】【鑑定阻害Lv30】【鑑定偽装Lv39】
【四次元空間Lv100】【ライトLv100】【ライトニングLv25】
【捜索Lv55】【強化ヒールLv100】【スプラウトLv10】
【鍛冶Lv40】【強化加速錬成Lv100】【強化変性錬成Lv100】【強化分離錬成Lv100】
【建築Lv15】【経験値100倍】【習得Lv100】【解毒Lv100】
【MP消費軽減Lv40】【限定コピーLv38】【スキル付与Lv32】
【(奪)スキル強奪Lv34】【神託Lv1】
【※傾聴Lv25】【※念動力Lv18】【※縮小化Lv4】
ステータス:
HP 3,750/3,750 MP2,698/2,699
ATK708+20 DEF536 MAT687 MDF460+40 SPD1137 INT562 LUK141
称号:【王者を討伐せし者】【救済者】【超炭鉱夫】
【エセ大魔導士】【魔王(0P)】【エセ猫王】
【錬金術の神(176P)】【森の主】【エセ金眼夜叉】【魔獣義賊】
所持神コラム:
『魔王の弱点集』
『神なら持っておきたいお勧めスキル・称号の修得法』
『魔王を消し飛ばす神のスキル』
『ゼロから始める転生初心者~中級者編』
『ゼロから始める転生中級者~上級者編』
茶トラの猫。元は人間だったらしい。
宿と森、店で自堕落な生活をしている魔王。
ハーディス様の部下を名乗る無礼者。一応神(笑)。
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【神託Lv1】ってのはいつの間に修得したのだろう。
というか、誰が無礼者だ。
新しい鑑定結果を作った奴出てこい。
まあいい。
さっそく【神託】とやらを使ってみよう。
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【神託】
説明:神専用スキル。
自分の信者、または所持転生者を1日1人まで神スペースに招待する。
ただし相手が自分の偶像を持っているor近くで崇めている状態でないと駄目である。
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うおー、【神託】を使えー。
名前と種族と場所が書かれたリストが現れる。
シルフ婆さんやヨツバの名前もある。
ヨツバって俺の信者扱いなのか?
ネルの名前は見当たらない。
俺と親しいからといって対象者になるとは限らないらしい。
ほとんど森のエルフ達の名前だな。
お、この猫ひょっとして……。
◇ ◇ ◇ ◇
・とある世界の猫
「みゃー(猫の神様、こんにちはー)」
とある村には、猫の偶像が祭られていた。
トミタとまるで関係のないバステト神の偶像なのだが、そんなことはこの野良猫には関係なかった。
最初は偶像に祭られている食べ物を失敬するために毎日訪れていた。
しかし、最近は何も祭られていなくても、こうして偶像の前に来ることにしている。
何か素敵な事が起こる予感を感じて。
ある日、猫の体が光って消えた。
◇ ◇ ◇ ◇
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所持転生者の行動に応じたポイントを獲得
176P→196P
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「みゃっ?!(わっ、何! ここどこ?!)」
猫を1匹、神スペースに招待した。
ちなみにこの神スペース招待、神様がポイントを得る手段の1つでもあるらしい。
「にゃー(多分俺が転生させた長老猫か、バッタのどっちかと思うんだよなぁ)」
こんな時の【記憶サルベージ】。
液晶テレビが現れ、二人で一緒に猫の前世情報を見る。
ん? 二人じゃなくて二匹で、か。
前世記憶を見ると、どう見てもフランベル王都の野良猫の記憶。
長老猫で確定だ。
「みゃーーー!(思い出したァァアアア!)」
叫び出す猫。
びっくりしたぞ。
「みゃむ!(お久しぶりです猫又様!)」
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