21.バッタに足が生えてきた



翌朝。

どうやら金髪少女は帰ったらしい。


俺は自分を鑑定してみた。


――――――――――――――――――――――――

鑑定結果

名前:トミタ・ミナモト

Lv:28(20歳)

種族:猫

スキル:【鑑定Lv100】【四次元空間Lv100】

【ライトLv4】【ライトニングLv3】

【経験値100倍】【習得Lv100】

ステータス:

HP 1,910/1,910 MP1,291/1,292

ATK336 DEF286 MAT396 MDF264 SPD470 INT308 LUK102

称号:【王者を討伐せし者】【救済者】(NEW!)


異世界に転移した茶トラの猫。元は人間だったらしい。

ドラゴン並みの強さと耐性を持つ。

――――――――――――――――――――――――


SPDとLUKが上がってる。

どうやらレベルを上げなくてもステータス変動は起こるみたいだ。


で、【救済者】って何だ。


――――――――――――――――――――――――

鑑定結果

【救済者】

説明:致命的な者を助け出した者に与えられる称号。

回復魔法の威力が上がる。

――――――――――――――――――――――――


回復魔法?

確か医務室の人が唱えていたな。

『この者に癒しを。レッサーヒール』

だったっけ。


やってみよう。


俺は外に出て、その辺のバッタを捕まえ、足を千切る。



「にゃー(この者に癒しを。レッサーヒール)」



……。

何の手ごたえも感じない。


呪文が間違えているのか?



「にゃー(この者に癒しを。ヒール)」



お、今度は上手くいったみたいだ。

バッタに足が生えてきた。


ま、食うけどな。


モグモグ。エビの味。


そしてもう一度俺を鑑定だ。



――――――――――――――――――――――――

鑑定結果

名前:トミタ・ミナモト

Lv:28(20歳)

種族:猫

スキル:【鑑定Lv100】【四次元空間Lv100】

【ライトLv4】【ライトニングLv3】【ヒールLv2】(NEW!)

【経験値100倍】【習得Lv100】

ステータス:

HP 1,910/1,910 MP1,282/1,292

ATK336 DEF286 MAT396 MDF264 SPD470 INT308 LUK102

称号:【王者を討伐せし者】【救済者】


異世界に転移した茶トラの猫。元は人間だったらしい。

ドラゴン並みの強さと耐性を持つ。

――――――――――――――――――――――――


回復魔法を取得した。やったぜ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る