5.スキルって便利だな
おはよう。今日もいい天気だ。
何をしようか? まずは現状確認からだな。
俺は猫に生まれ変わった。
よく分からんスキルなるものを有している。
食料の備蓄なし。決まった住まいなし。
現在地の情報なし。服もなし。
……無いものを挙げるときりがないからやめるか。
今あるもの、スキルとやらを確認しよう。
俺は再び自分自身を鑑定する。
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鑑定結果
名前:トミタ・ミナモト
Lv:1(20歳)
種族:猫
スキル:【鑑定Lv100】【四次元空間Lv100】
【経験値100倍】【習得Lv100】
ステータス:
HP 1,370/1,370 MP1,021/1,022
ATK231 DEF264 MAT355 MDF240 SPD397 INT256 LUK101
異世界に転移した茶トラの猫。元は人間だったらしい。
ドラゴン並みの強さと耐性を持つ。
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MPは1だけ減っているが、鑑定前は全快していたようだ。
どうやら寝ると回復するらしい。
スキル【鑑定Lv100】は何となく分かるが、他の3つは何だ?
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鑑定結果
【四次元空間Lv100】
説明:物体を四次元に収納することが出来る。
四次元内の時間は進まない。
MP消費なし。生きた魔獣は収納不可。
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なるほど、某ネコ型ロボットのアレだな。
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鑑定結果
【経験値100倍】
説明:通常の100倍経験値を入手する。
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経験値って何だよ。ゲームじゃあるまいし。
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鑑定結果
【習得Lv100】
説明:このスキルの所有者は、スキル習得が早くなる。
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スキル習得が早くなるって何だ。意味が分からん。
そして、俺をもう一度鑑定すると、MPが1,014になっていた。
鑑定1回でMP1消費ってことか。
今試せそうなのは、【四次元空間Lv100】だな。
さっそくやってみよう。
うおー、四次元空間を使えー。
俺が念じると、俺の目の前に黒い裂け目が現れる。
これはどうやって使うんだ? とりあえず近くの魔毒草に
咬みついて千切り、それを投入する。
おお、入った入った。
次に、裂け目に両手(両前足?)を突っ込み、
先ほどの魔毒草を取り出す。
取り出せた。なるほど、使い方がよく分かった。
便利だなスキルってやつは。
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