第14話

 日も暮れて彼の家がここから遠いと言うから

 車で送って行こうと思ったら間髪いれずにいいです、大丈夫ですと断られた。


 あの子から見たら私も信用ならない大人と同じか

 距離を縮められたくないか、

 近づきすぎた。


 謝るのも違うからプリッツと野菜ジュースだけ渡して帰らせた。


 白木さんには

「また面倒事引き受けて、俺知らねーぞ」と言われ、彼には拒否られ、スーパーには行けず

 もう散々だった。はぁ。


 何はともあれ、青年老いやすし、男子3日会わざれば刮目してみよ。

 彼がどの選択をしたいのか、

 選択肢自体が湧かなければこちらで示してあげた方が良いのか、結局分らず終いだった。



 帰り道、制服を着たカップルの子達と

 部活帰りの子達とすれ違った。


 青春って良いなぁ。

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