第12話 祖父との約束


今回はある少年の決断する話になりますが、

構成技術が足りず

もしかしたらそのまま飛ばして

24話「お針子少女の夢」に行ってしまった方がいいかもしれないです。



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うちにやってきたのは珍しく若い、学ランを着るような歳若い子だった。


白木さんが珍しく手こずり渋っているのを

要約するに彼はどうやら机を引き取ってもらいたい。

白木さんは白木さんでうちはリサイクルショップ

じゃないから他にあたれと

両者1歩も引かずらという状態らしい。


んにしたってどうして彼はうちが分かったんだろうか。

うちは基本チラシはあまり出していないし

電話での依頼はあまり無い、そもそも

電話帳に登録なんてしてないから

「商店街の何やってるか分からないけど

開いているお店」という印象しか持たれていない

だろうに。


以前依頼受けたお客さんの

親族だろうか。


なんてこと考えていたら


「住ノ江」


と若干苛立つ声が聞こえてきた。


俺と代われ、ということらしい。

根気よく依頼を断ろうとしていたが

若さに根負けしたようだ。


面倒事は嫌いらしい。

誰だって嫌だ。

私だって嫌だ。


でもこんなまだ若い子がこんなに

粘ってるってよっぽどだ。

話くらいは聞いてみよう。

それで解決できることもあるかもしれない。




そう思った25分前の私の思いは大きく外した。

空振り三振、バッターアウト。

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