第5話 覚悟はできました。
重症の難病を発症して20年を越えて生きさせて頂きました。
現在の地球上の医学では、原因は不明ですので、当然、治療方法はありません。
ノーベル賞クラスの偉い先生方が、必死に研究してくださってます。
良いお薬が見つかりますが、日本では使えません。
使えるようになるのに何年も何十年もかかったことがあります。
間に合いません。
あきらめてはダメだと言いますが、なんとも辛すぎます。
楽しいことは、なくなってしまいました。
嬉しいことも、なくなってしまいました。
筆者の場合、今年は、2人の息子に子供が生まれますので、それなら頑張ろうと思えます。
もう、リアルにお爺ちゃんですので、自分自身に、この世で与えられた使命は、年内で果たせそうです。
娘には、子供はあります。
長男と次男に子供ができれば、3人の子供達が、すべて親に。
もう、完全無欠のお爺ちゃんになることができます。
完全無欠のロックンローラーではありません。
あきらめの悪い筆者は、これを待っていたのでしょう。
修行の終わりが、やっと見えてきたみたいです。
南無阿弥陀佛ではなくて、孫の顔を見ることだったみたいです。
いわゆる、思い残すことはなくなるんでしょう。
それでも、筆者は自ら命を断ったり、安楽死を選んだりはしません。
せっかく、思い残すことがなくなるほど頑張ったんです。
せめて、実験台とか研究材料になりたいですよね。
人生の一番充実するはずの20年間を難病のために、棒に振ったのですから、
せめて、人の役に立ってから逝きたいと思うのです。
もう、いつどこでどうなっても、残念ではありませんし、いつお迎えが来ても、了解できます。
ただし、変死は困ります。
変死は、自分は良いのですが、家族や周りに居た方々に、強烈なお手間をおかけします。
それでは、何の憂いも無しに逝けるはずなのに。
飛ぶ鳥が後を濁すのはダメです。
未来(明日)は、どっちだ 近衛源二郎 @Tanukioyaji
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