第4話 無茶はできません
外出すら出来るとは言ってますが、単独行動はしません。
車イスは、基本的に歩道を通行するのですが、段差やデコボコがひどいのです。
筆者も、何回も車イスごと転倒しております。
スーパーマーケットのレジの列に並んでいると、嫌がられます。
コンビニのレジでも同じです。
ひどい場合は、
『生きてるだけで
はた迷惑。』
などと罵られたことすらあります。
ある意味、当たってますので、反論どころか、申し訳なさでいっぱいになります。
動かない身体で、モタモタしていますので、イライラされても当たり前です。
そんな身体で、精神的に気晴らしなどと贅沢なことですよね。
ですので、必ず外出支援のヘルパーさんに同行してもらうようにしております。
それでも、実は、入院時などの病院では、病院内自由にして良いという判定をいただいております。
介護業者の方々や看護婦さんは、病気になりたくてなったわけじゃないのだから、堂々として下さい。と言って下さいますが、やはり、自分に責任があると思わなければ辛すぎます。
自分のわがままで、皆さんのイライラを募らせていると思うようにしております。
もう何年も外食しておりません。
首の筋肉が萎縮して、キレイに食べることができません。
喫茶店では、真冬でも冷たい飲み物です。
ストローで飲めるからです。
本当は、熱いコーヒーが良いんですけど。
飲み方が、みっともなくなってますので、周りのお客さんに嫌な思いをさせてしまいますので。
流行のタピオカは、スーパーマーケットでタピオカが売られてますので、タピオカとペットボトルのミルクティーを購入して飲みました。
介護ヘルパーさんや訪問看護師さんがいなければと考えると、ぞっとします。
障害福祉の外出支援という制度を利用して、ヘルパーさんに付き合ってもらってます。
筆者が、重症の難病になって感じたことは、日本人は、優しくないということです。
寄付金集めがあると、みんなが寄付しているから寄付するというような偽善ばかりでしょう。
テレビ局の番組で、毎年寄付金を集めて、福祉車両を何台寄付したとか報道しておられますが、筆者が住むような田舎街では見たことはありません。
目立つ都会でしか寄付しないのでしょう。
それが悪いとは思いません。
それが当たり前だと思うからです。
スポンサー企業への配慮はしなければなりません。
もう、皆さんは、おわかりですよね。
重症の難病患者でも、寝たきりを選んだ方々は、そんな辛い思いは、されません。
動かない身体で動きたいなどと無茶を選んだことで、嫌な思いをして、辛い思いをしなければならなくなっているのです。
すべて、自分で選んだことなのです。
誰かに助けてもらおうなどと、虫の良いことを考えていると、辛い思いをすることになるのです。
介護業界の人手不足と言われていますが。
日本の国は、高齢者にしか、目が言ってません。
重症の難病患者になって、障害者になって、気がついたことが。もう1つあります。
災害の時に避難所がありません。
現在の、近所の避難所では、生存は無理です。
ならば、直接的に、災害で死んだ方が良いと思っています。
人手を借りて避難しても、すぐに死亡しますので、それなら、他の助かる人を助けてほしいと思っています。
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