第27話 闇劇の加勢
(間に合わないなら!投げる!)
リィラは
「
リィラは跳びあがるとそのまま炎の刃を発動し、ラヴァに刺さってる棘目掛けて投げた。
炎の刃は弧を描きラヴァの背中に刺さっている棘全てを半分切り落とした。
半分切り落とされた
「あなたの、棘はもう爆発しないわ……ただの棘ね」
フォーコは焦っている様だ。すでに
「またしても、その技に……」
リィラの
リィラはフォーコに詰め寄り片手を後ろに構え
フォーコは後ろに跳びのき、距離を取ろうとする。
「
岩で生成された刃は跳びのくフォーコを捉えた。
「逃がさない! 」
リィラは横一閃に振りフォーコに直撃させた。
「うわぁぁ!」
フォーコは
窓ガラスの前に突如現れた、暗い夜空の色をした空間の輪がフォーコを包み閉じた。
「今のは!?」
リィラは後ろを見た、治療士ロウラが後ろでラヴァの治療をしていた。ラヴァに刺さった棘はすべて抜かれていた。
「ロウラさん、フォーコが消えました。」
「私も見ていたわ、一体どういう事? 」
その時、ラヴァとロウラがいる後ろの通路の方に先程見た空間の輪が発現し、群青色の竜とフォーコが現れた。
(フォーコの仲間!?)
「フォーコ、大丈夫か? 壁への激突は避けられたようだが、ダメージが大きいようだな ……少し空間の中で休んで」
「ウラノスさん......本体ですか? 分身と......変わったのですか?」
「あぁ、下の方にも厄介なガキと龍がいてね、私の"
「ウラノスさん気を付けて下さい、
「あの、赤い龍と茶髪に赤毛混じりの少女だね?」
リィラは
「リィラ!遅くなってすまねぇ!」
肩を軽く叩かれた左側を見るとラヴァはリィラの隣に並び
「よかった、ラヴァ、まだ闘えるわね? 」
「あぁ! ロウラが治してくれたおかげでな」
「敵は2人いるわ、気を付けて、フォーコはあいつの力で何処か別の場所に移動させられたみたいだけど、また現れるかも」
「あぁ! とりあえず今はこいつをぶっ倒せばいいんだな!……ロウラ、今は下がっててくれ」
「分かった! 2人とも気を付けて」
群青色の龍は特に攻撃する素振りも見せず、直立している。
***
ここは龍治院1F
「どういうことだ、奴はどこだ?」
ジルは疑問に思う。なぜなら
「また、どこかに逃げたんじゃないですか......出口はまだ閉じ込められたまだだし」
早く窓から見えるピンク色の空が青になってくれないかなぁと思ったソウは言った。
「ジルさん、とにかく上に行きましょう、ピアさんを何処かに連れていったのもあいつだと思います。」
「ああ。急ぐか」
2人は竜治院2Fへと走る。
竜技の師と弟子 @ousiro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。竜技の師と弟子の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます