第7話 一閃
山の
地面には草木が生え所々に腰まで隠れそうなほどの茂みがある。近くには川が流れ山の麓まで流れていた。
そこにいる
「その包帯、ゴツゴツした特徴的な肌色の竜......やはり貴様だ!貴様がセレンを襲った! 」
岩龍は岩で生成した刃、
「何の……事だ?」
「とぼけるなっ! 」
青い龍は踏み込み
ログはそれを横一閃に
「.....!?」
音も無く発生した衝撃によって青い龍は川の近くの地面に吹き飛ばされ、叩きつけられる、地面は激しく砕け砂埃が舞った。
ログは今ので力を使い果たしたかのように、地面に手を着き屈み込む。
「ハァッ......ハァ......」
「ログ!」
リィラが寄り掛かる。
「ログ! 早く逃げましょう! .......ほら、肩に捕まって。」
「リィラ、まだ......駄目だ......あいつは.......気を失っていない、また襲いかかって来る.......はずだ」
リィラはログを見た、こんな状況だというのに落ち着いているようだった、息も荒く、まともに立っていられる状態でもないのに。
リィラはそんなログに、鼓舞されたのか少し溜息をつき話した。
「ログ……貴方の竜技って触れたものの音を消したり、衝撃を発生させて吹き飛ばす力を持っているの?」
ログは答えた。
「あぁ、そうだ......何か......思いついたのか?」
リィラは言った。
「えぇ......ログ......貴方の
岩龍ログは驚いた。
「リィラ?......何を言っているんだ?
リィラは答える
「説明している時間がないの……ログ、お願い!」
ログは真剣な表情のリィラを見て言った。
「分かった!俺はどうすればいい?」
リィラはログと目を合わせた、そしてリィラの心の中が熱くなった様に、何か見えない糸で繋がったような、それでいて心地良い力強さの様なものが繋がるような感触で体が覆われた。
「ありがとう!ログ、これでいいわ!私は今"承認を"得たわ!」
「
青い龍が水の刃を構え飛び掛ってくる。
リィラは叫んだ。
「ログ!そのまま伏せて」
リィラは咄嗟に岩で生成した刃を横一閃に振り払ってこう叫んだ。
「
ログは信じられなかった……目の前の光景を疑っていた。
(リィラ? 君の
同じ
だがやはりリィラは俺の
「何!?」
対する青い龍は突然のリィラの一撃に不意を打たれ防御態勢を取る。
水の刃と岩の刃は激しくぶつかり合い、音は立たなかったが青い龍は衝撃で吹き飛ばされていく。
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