第3話

そして帰ってくるなり、総督に呼ばれた、あの部屋と向かうのであった。

(なんだろな、話ってまた、お嬢様がいなければいいのだが。)

そして総督の部屋につき話を聞かされた。

『そうですか。それでは失礼します。』

『ああ、それと近い日に正式に発表するつもりだから。よろしくな。』

『はい、できる限り頑張ります。』

そして俺は話を聞かされた後自分の部屋へと戻った。


そして部屋の前にはお嬢様が立っていた。

(な、なんでこんな所にいるんだよ。

よりにもよって今。)

お嬢様の姿はいつもは髪を結ってるのだがいまは言ってる髪を下ろしてて可愛い。

(じゃなくて、なんで部屋の前に?

包み紙?なんで?とりあえず様子を見るか?)と考え込んでいるうちにお嬢様は何処かへと行ってしまった。

(なんなんだ。一体、とりあえずやることやらないとな。)

俺はその日の用事を済ませて次の日の朝を迎えた。


そしてそれから数日が経ち総督から召集命令がかかった。

内容は

『えーほぼ全員集まったな。今から言うことを心して聞け。返事は?』

『サー!!』

『よし、2つあるのだがまず一つ目だ。

ここにいる久遠 圭を脱退させることにした。

そして二つ目だ。

うちの娘が結婚することになった。以上だ。』

皆この事を聞いた瞬間ざわめいたりした。

中には叫ぶやつとかもいた。

暴れ出すやつとかもいた。

泣いてるやつも

『えーそれでは司会の方から久遠さんに脱退の挨拶とお嬢様から祝福の言葉を。』

そして司会からの案内で色々といった。

入隊仕立ての頃やお嬢様の側近になれた時の嬉しさの気持ちとか色々と。

『えーそれでは最後に総督に拾われて感謝しています。お嬢様がご結婚なされて本当に良かったです。以上ご視聴ありがとうございます。』

えーそれでは次にお嬢様からの祝福の言葉をーっと司会の言葉が流れお嬢様が言葉を紡いだ。

『えーと、久遠、祝福の言葉をありがとう。えー皆さんも祝福してくれてありがとうございます。政略結婚と思われるかと思いですが、両者同意の上ですので勘違いなさらずに。』などと言葉を連ねり、そして最後にありがとうと手を振りながら、壇上の端へと移動していた。

『それではこれにて終わりですので皆様、解散となります。』


そして俺は部屋へと戻り、荷造りの準備と次の仕事を探していた。

その時部屋がノックされ開けてみるとそこにはお嬢様が立っていた。

『どうされましたか?お嬢様。』

お嬢様を部屋へと招きつつ、お茶などを出しもてなした

部屋は多少の荷造りをしていてちょっと散らかっている状態になっている。

『すみません。ちょっと汚いですが。

嫌なら広場ででも聞きますが?』

『いえ、ここで大丈夫です。』

『話というのはなんでしょうか?』

『ええ、久遠私ね本当は結婚嫌なの。

なのに心では流される自分がいるのどうしたらいい?』

『そうですね。自分にはわからないのですが嫌なら嫌と言えばよろしいのでは?』

『それが出来たら苦労しないのだけどなー。お父様も堅物だしー向こうは向こうで色々と進めてるらしいし。』

『そうなのですか。』

『そうなんだよねー。暁さんといるときは楽しかったのは楽しかったけど久遠といるときとかと何かが違うんだよねー。なんだと思う?』

『多分それは身分が違うからではないでしょうか?』

『そうかもねー。話せてありがと。もうちょっと考えてみるよ。』

『ええ。』

そしてお嬢様は部屋を後にして押しかけてきた友人たちに事の顛末を話していると夜が明けた。

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