第16話こればかりはしょうがないけどさ...

いきなりのことだった


『私たちしばらく会わない方がいいかもしれない』


俺は聞き間違いかと思った当たり前だ


『えっ今なんて...』

『しばらく会わない方がいいって言ったの!!』

『なんでよ...』

『ネット見た?』

『まだ帰ってきたばっかだから見てないけど』

『見ればわかるんだけど...』


ん?俺はきになって部屋にあるパソコンをつけSNSを見たそしたらトレンドの一番

上にそれはあった


『これって...』

『見た?週刊誌に書かれたんだよ...』

『この服装ってこの前ショッピングモールに行った時だよね?』

『そう...今日なんかカメラ持ってる人がうろついてるとかなかった?』

『カメラ持った人がうろついてるってことはなかったけどなんかいつもより車が多かったかな』

『しばらく落ち着くまでは一緒に行ったり帰ったりするのやめた方がいいかもしれない』

『そうだねなんか迷惑かけてホントごめん』

『いいよいいよいつかはこうなることはわかってたから記者の人に追っかけられるのはやだし...』

『やっぱりなんかよく見る会見みたいのするの?』

『いやしないんじゃない?まあ次公の場で仕事するとき記者から質問されるだろうけどまあ正直に話すよ』

『それで朱里が大丈夫ならその考えに賛同するよ』

『まあしばらくはなんかあるだろうけどまあなんとかするよあ仕事戻るね』

『うんじゃあまた』


また記者も迷惑な話だこればかりはしょうがないけどさ...まあ俺が気にしてもしょうがない朱里を応援するしかないのだから


それからの毎日は変わった朱里とは学校内ぐらいでしか会わなくなったしかし電話の回数は増えた会えないけど声を聞けるだけでもよかった

そのような日々が約2週間ぐらい続いた

俺は日曜の夜10時ごろ久しぶりにテレビ番組を見ていたその内容はまあよくある情報番組だ俺は特に気にせずぼーっと見ていた

そしたら朱里がVTRで出てきた俺はもう朱里がテレビにでてることではあまり驚かなくなったがやっぱ出てると見てしまう

なんか服のブランド?のイベントのときのらしい(よく知らない...)

テロップ見て俺は思った

朱里ほんとに認めたんだな

朱里はインタビューを受けていた


「熱愛報道が出てますけどあれは事実なんですか?」

「はい全部ほんとです報告が遅くなってほんとに申し訳ないです」

「お相手は一般男性ということですが」

「はい彼は1つ下の一般の人ですね」

「ファンの皆さんへはなにかありますか?」

「報告が遅くなってすいませんいきなりのことと自分の立場上受け入れられないこととは思いますが優しく見守ってもらえるとほんとに助かりますこれからも応援よろしくお願いします」


朱里しっかりしてるなでもまあ簡単には受け入れられてはもらえないだろうな

俺がしっかりしなきゃいけないな


俺はリビングでテレビを見ていたのだが俺は部屋に戻ろうと思い立ち上がると父親が口を開いた


「まあ大変だろうけど頑張るんだぞ」

「は...なんのことだよ」

「だから彼女さんのことちゃんと守るんだよ」

「....な、なんで知ってんだよ!」

「母さんから全部聞いた」


あのやろーーーーーーーーーー


「はいはい気をつけます」


これ以上リビングにいると何言われるかわかったもんじゃないから急いで部屋に戻った

俺は部屋に戻ると明日提出の宿題に取り掛かった

1時間ぐらいでそれを終えると1時になっていたので早めに寝た


朝起きると俺は急いで支度して学校に行くべく家を出た駅に着くと彩乃が喋りかけてきたなんだかんだで話すのは2週間ぶりくらいだ


「渉も大変だねえ」

「記者とかにも追われてねーし特になんもねーよ大変なのは朱里だろ」

「あんた朱里さんと付き合うときにこうなるとは思ってなかったでしょ」


俺は思った確かにそうだあまりテレビは見ないしアイドルとか女優さんとか興味ないし朱里のことだって同じ学校にいるというだけで名前と顔ぐらいしか知らなかっただからこそこんなに大ごとになったのがかなり驚いた


「その表情は図星なんでしょこれから先がかなり大変だと思うよ特に朱里さんは女優としてはもちろんアイドルとしてもかなり有名でファンも多いんだから」

「そうか気をつけますよ」

「何その気の抜けた返事は」

「はいはい」


俺は思ったこれから先朱里をほんとに守ることができるのかそして幸せにすることができるのか彩乃に言われて俺は思った朱里は一般人じゃないアイドルで女優だその分何かあれば世間は反応するし注目されるファンも多い過激派もいるかもしれない俺はこれからも朱里を幸せにそして守ることはできることはできるのかいやできるのかじゃない幸せにそして守るんだ

俺はその覚悟が足りないと思ったこのことにもっと早くそして自分で気づくべきだったそんな俺に俺は怒った

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