第11話大きな分岐点

電車を使い約1時間郊外にあるショッピングモールにやってきた


「なに買おうかなぁこことこことここはまわらないとなあ」

「朱里かなり真剣だね」

「だって最近忙しくてショッピングできてなかったんだもん!」

「そっかじゃあ今日は楽しんで行こうか」


そして朱里はかなり楽しそうに服をえらんでいた


「渉?これとこれならどっちがいいかな?」


そう言って彼女が持ってきたのは水色のワンピースと少し黒っぽいワンピースだった


「うーん水色の方かな」

「私もこれがいいかなって思ってたの!じゃあこれ買ってくるね」


そして夕方までショッピングデートを楽しんだ俺らは朱里の家で夕飯を食べそして家に帰った。


日曜日急に朱里と連絡が取れなくなった電話してもメールも繋がらずかなり心配になった。家にもいなくて学校にもきていないかなり心配で俺は学校ではもちろん集中できるはずはなく日に日に不安が募っていった

連絡が取れなくなって4日目昼休みのこと俺は教室でクラスの友達の山路と2人で昼飯を食べていた。そのとき急に携帯に電話がかかってきたのだ誰だ?って思って画面を見るとなんと朱里だった


「もしもし朱里!?どうしたの?」

「えっとちょっとね今病院に入院してるんだけど」

「えっどこの病院?えっ大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫たいしたことないから、えっとね県立病院」

「わかった今から行くから!」


俺は急いでお弁当を片付け荷物を入れた


「石垣どうした?」

「あーえっとちょっと急用」

「あー小川先輩関係でしょ?」

「ま、まあ」

「授業はどうすんだ?」

「サボる先生への言い訳頼んだ!急用なんだ」

「わかったわかった」


俺は急いで学校を飛び出し電車に乗り県立病院へ向かった

県立病院はそんなに遠くなく30分ぐらいで着いた

そして病室まで行くと朱里はかなり驚いていた


「渉!学校は?どうしたの?」

「えっと心配で飛んできた」

「その気持ちは嬉しいけどちゃんと授業受けないとダメじゃん!」

「わかったわかった」

「ほんとにわかったんだか」

「なんで入院?期間はどれくらい?」

「あと1週間ぐらいかなちょっとねそんなにたいしたことじゃないんだけど」


朱里はなんか隠すように言った。俺はこれ以上聞くのはなんか悪いと思いこの話題はやめた。


このとき俺は朱里の入院してる理由についてもっと詳しく問い詰めるべきだったんだこのときに知っていれば...俺はこのときの選択を大きく悔やむことになる。その話はもっとあとのこと


俺はこのとき1週間学校帰りに朱里のお見舞いに行くのが日常になりそうだと思い普段よりもゆっくり話せるから楽しみにしていた



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