第11話 ラッキースケベ
「俺の部屋何もないけど入って」
「翔はベッドの下見られても平気?」
「別に良いけど?」
「あ!」
「も、も、もしかしてお兄ちゃんそういう本読むの?」
「読まないよ!」
俺はそういう本読まないし……もしかすると月咲が置いたって可能性が……あ、あれをしまってたな。
「と、都逢ちゃん何があったの?」
「お菓子だ!」
「あ…見つかったか…」
「お兄ちゃんこれはどうしたんですか?」
「この前友達の前橋に珍しいからもらったやつだよ」
「ねぇ、翔。食べて良い?ねぇ?」
「食べちゃダメじゃないのか?」
「言わなきゃバレないよ。紅葉も食べたいよね?」
「うん!食べようよ」
「2人には内緒だよ」
「「うん」」
そう言って俺たちはお菓子を食べ始めた。
「そういえばこれって発売してすぐに販売停止になったやつだよね?何でここにあるの」
「あ、この前ニュースでやってた!」
「前橋がそういえば俺アレルギーなんだ。お前にやるって言われたからな」
「そりゃあそうですよね。小麦とうどん粉のアレルギーがあるから売れないって」
「都逢ちゃんはアレルギーないの?」
「あるわけないじゃない!そういう2人はどうなの?」
「お兄ちゃんも私もないよ!」
「そうなんだ」
楽しくお菓子を食べながら雑談をした。しばらくしてお風呂から出てきた月咲に2人が呼ばれた。
「お兄ちゃん待っててね」
「翔、待ってなさい」
「はい、はい」
ふぅ~とりあえずトイレにでも行くか。
「しょうにー。どこ行くの?」
「トイレだよ」
「そうなんだ。あれ?お菓子のにおいがする」
「き、気のせいじゃない?」
「だろうか」
そのあとはトイレに行こうとしたところで紅葉に上着を忘れちゃったからとってきてと言われたので紅葉の部屋にとりに行った。そのときまた見ちゃったら?って話をしたら、良く考えれば一緒にお風呂入ってるんだから別にお兄ちゃんになら見られてもいいなどと言っていた。
「これで良いのかな?まあこれでいいでしょ」
「おい。翔。貴様の妹の部屋で何をしていた?」
「下着をとってきてって言われたから、とりに入っただけだぞ?」
「普通は妹だからってそういうことはしないよ?」
「そうなのか?」
「まあほかのやつの部屋は勝手には入らない方がいいよ」
「それならわかってる」
「それならいいんだが」
そんな会話をしたあとに風呂場に向かった。まあこのときはあのことは完璧に忘れていた。
「はい、紅葉…」
「お兄ちゃん、ありがとね」
「しょ、翔!へ、変態!」
「あ、ごめん!都逢ちゃんがいるの忘れてた!」
「で、出てって」
うぅぅとうなり声をあげていた。
「あ、うん」
今度は都逢ちゃんい嫌われてまうのか?紅葉のときは何とかなったけど、今度はどうにもならないかな?月咲に頼めないし、紅葉に相談してみるか。とりあえず、2人が出てくるまでどうしてよう?あ、とりあえずトイレ行かないと。そのあと部屋に戻った。
部屋に戻って少ししたらルナが部屋のドアをノックしてきた。
「翔さんいますか?」
「なんだ。今度はルナか」
「なんだって何ですか。まあいいです」
「何の用だ?」
「変な本がないかチェックです」
「それ、みんなしたがるよな。別にないからいいけどよ」
ルナはそうしてベットの下を覗いていた。
「ないですね」
そのように言っていた。
「あ、ルナ。下着見えてるからな」
「!?やっぱり変態なんですね!」
そういいながら3、4発蹴られた。
「蹴るなって」
「そりゃあ、蹴りますよ!し、下着をみ、見られたら」
「わ、悪かったって。くまさん」
今度は4、5発蹴られた。
「私だからまだいいですがミミに同じことをしたさっきのことじゃ済みませんよ?」
「そういうのシスコンっていうんだろ?」
「貴方に言われたくありません」
「俺がどうした?」
「自覚ないんですか?」
「え?」
「まあいいです」
「お姉ちゃん。しょうにーの部屋で何をしてるの?」
「何もないよ」
「そうなんだ。しょうにー遊ぼ」
「もうすぐお風呂なんだごめんね」
そう言って俺は2人と離れてた。紅葉とは長い付き合いで何とかなったけど都逢とは付き合いがみじかいからな。どうにか仲直り?してもらわないと。
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