第10話 ハッピーハロウィン!!

お兄ちゃん。今日が何の日か知ってるか?」

「今日何かあったっけ?」

「しょうにー、とりっくおあーとりーと。おかしをくれなきゃいたずらするよ!」

「あ、今日はハロウィンか。お菓子、部屋に行けばあるかな?」

「うん」

俺の部屋に一緒にお菓子を取りに行った。ミミちゃんは吸血鬼の仮装をしていた。結構可愛いな。子供としてだぞ?

「はい。ミミちゃん」

「わーい!」

「しょうにー。これどう?お姉ちゃんと一緒に作ったのどう?かわいい?」

「うん。かわいいよ」

「翔さん。ミミに手を出さないでくださいね」

「ださないよ!何回同じことを言うんだよ」

「トリックオアートリートです」

「はい。それ何の仮装?」

「これですか?これは魔女の恰好ですよ。いたずらする際は魔法ですよ」

そう言ってくすりと笑った。

「これ買ったの?作ったの?」

「これはミミと一緒に作ったものですよ」

「裁縫が結構上手なんだ」

自分で作ったものだとすると、これはすごいな。裁縫上手ってレベルじゃないよな。商品化できるレベルだな

そのうち紅葉と月咲も来るのかな?まあ月咲はわからないけど、紅葉は来るだろう。まあお菓子はあるからいいけど。

「あ、月咲が先に来たか」

「悪いか?」

「そんなことは言ってないだろ?」

「要件はわかっているだろ?早く出せ」

「意外だなこんな風に来るのは」

「いいから早く出せ」

「はい、はい。ほれ」

そう言って軽くお菓子を軽く投げた。

「お兄ちゃん。どうかな?似合ってるかな?」

「うん。すげー似合ってるよ!いつもよりかわいいぞ!」

「そ、そうかな」

そう言って頬を赤く染めた。そんなことを翔は気づかないようだ。

「お兄ちゃん」

紅葉は赤ずきんのかそうだろうか。去年より良い完成度みたいだ。かわいい。

「何?」

「トリックオアートリート!お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうよ!」

「はい。お菓子…あ、お菓子切らしちゃった」

「それじゃあいたずらしないと」

「紅葉。いたずらってなにするんだ?」

「何がいいかな」

「じゃあ1分間くすぐりの系」

「や、やめてくれ」

紅葉のくすぐりはとても上手なのでよくやられて俺は結構それから逃げていた。

「それじゃあお菓子!」

「っう」

「ないんでしょ?それじゃあいたずらするしかないじゃん」

「お菓子買ってくるから」

「ダメ!」

「やめぇぇ~~」

あれからどのくらいたっただろう。俺は紅葉にくすぐられた。

「それじゃあ、お兄ちゃんも仮装して!」

床に転がりながら俺は返事をした。

「なんで?」

「別に理由はないけどお兄ちゃんも!みんなで記念に写真を撮ろうよ!」

「でも服がないよ?」

紅葉裁縫得意だからどうせ作ってるでしょ。

「はい。これ」

「なんでもってるの?作ったの?」

「まあそんなことはいいから」

まあそうなんだろ。

「俺はいいからみんなで撮れよ」

「き…」

「翔!お菓子くれ」

「ごめん。今持って…そういえばあったような」

「お兄ちゃんもってるんじゃん!」

「ごめん。ごめん」

「別にいいよ。いたずらできたから」

「なんだよ、それ!あ、お菓子だったね。はい。紅葉もいる?」

「じゃあもらっておくよ」

「都逢ちゃんは何のコスプレなの?」

「コウモリだよ!」

「へぇ意外だな」

「なによそれ!」

「2人は下に行っててくれ着替えたら下にいくから」

「わかった」


「翔、すぐ来るって」

「私はカメラをセットして待ってるね」

「おう」


これは何だろう?ゾンビかな?まあそうだろう。

「これでいいかな?」

そのまま俺はしたに降りていった。

「紅葉、これでいいか?」

「きちんと着て!もう」

そう言って紅葉は服を直してくれた。

「それじゃあ撮るよ!はい、チーズ」

そう、写真を撮った。

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