第8話 歓迎会
「月咲さん。ケーキは買ってきましたか?」
「買ってきたよ」
「それじゃあ私たちは料理を作りますか」
「ああ、そうだな。あ、出前ってのはどうだ?」
「出前ですか?それもいいかもです。ですが私たちにはあまりお金が…」
「それなら、最近は新しく入った人を学校側に申請すれば少しお金がもらえるみたい」
「それは、乙賀さんと紅葉さんの分では?」
「基本的には祝い金だからそれで祝う感じだから、大丈夫だろ」
「それならいいですが」
そのまま2人は料理を始めた。しばらく無言のまま料理をしていたら、ルナが話しかけた。
「乙賀とはどういう関係なんですか?寮に誘うってことはそれなりの」
「小学校からの幼馴染。この寮には男っ気が全くないから誘った」
「変な人だったりはしないのですか?」
「小1のころからの付き合いだからあいつのことはよくわかっている」
「そうなんですか。もしかして好きなんですか?乙賀さんのこと」
「なわけ。あいつにそんな感情はいだかない」
「ふぅ~んそうですか。ところでいまごろみんなはどうしてますかね?」
「コンビニで買い物が終わって、公園で遊んでいるんじゃない?」
このときルナはミミが変なことされていないか心配になったがそれを口には出さなかった
「そうですかね」
そういう会話しながら料理を進めていた。
「翔~ジュース買って~」
「はい、はい。何が欲しいの?」
「んー、コーラがいい!」
「ミミちゃんは?」
「いい…の…?」
「大丈夫だよ!私はメロンソーダで!」
「じゃあ…桃のジュース…」
「ピーチティーで良いの?」
ミミちゃんは首を縦に振った。
「わかったよ」
そのままレジに向かった。レジで店員さんには『妹ですか?』と聞かれたが紅葉の頭に手を置きながら、『こいつだけです。それ以外は寮の人たちです』そのまま会計が終わり、店を出た。
「翔~どこ行くの?」
「みんなは行きたい所ある?」
「だ…」
ミミちゃんが何かを言おうとしたときに都逢ちゃんが言ってきた。
「ゲーセン!」
「ミミちゃん、ミミちゃん。ミミちゃんはどこに行きたいの?」
「私は…だ、いじょうぶ…」
「私はどこでもいいよ」
「ルナ!どこがいいの?」
「だ、だがし、やぁ…」
「翔と紅葉ははどっちがいい?」
「ゲーセンに行ってその帰りに駄菓子屋によれば、いいんじゃないかな?」
「それでいい?」
「うん」
「それじゃあゲーセンに行こうか」
そういって俺たちはゲーセンに向かっていった。そこでこの寮に入るときに月咲が何かを言っていたのが気になった。そういえばあれで上機嫌になっていたな。まあ、今はいいや。家から15分くらい歩いたところにゲーセンがある。
「みんな疲れない?」
「大丈夫!翔はもう疲れたの?」
「いや違うよ。ルナちゃんは大丈夫?」
「だい、じょうぶ」
気のせいだかさっきよりはっきりしゃべっているような気がする。気のせいだろうか。そんなこともありながら、ゲーセンについた。
「2人は6時までだからね」
「はい!」
「は、はい」
「2人ともお金は持ってきているの?」
「少しだけ持ってきた」
「少し…」
すぐにどこかに行ってしまった。紅葉と2人を探していると、ルナちゃんと都逢ちゃんがクレーンゲームをしているのを見かけたので話しかけてみた。
「取れないの?」
「翔~紅葉~取ってぇ~あ、紅葉ってゲーム得意だよね?」
「私、クレーンゲームは昔から苦手で…でもお兄ちゃんは得意だよ!ね!」
「ま、まあ」
都逢ちゃんが指をさしたのでそれをとってあげた。
「しょ、しょうにー?とって」
「え?うん」
今、ミミちゃんも取ってほしそうに見ていたので取ってあげた。
「みんな!マリナカートやろ!」
「都逢ちゃんはマリナカート好きだね」
ぷるるるぅぅぅぅぅぅ
「あ、ごめん。紅葉2人をみてて」
「わかった」
「お兄ちゃん今は電話だから、3人でやろ」
お兄ちゃん電話の人誰だろ…かの…そんなことは…
「今の人誰かな?もしかして彼女?翔もいがいとやるな!」
「!?」
やっぱりそうなの?彼女、なの?
「しょうにーは優しい」
「い、いつからお兄ちゃんをそう呼んでるの!?ていうか、普通にしゃべってる?」
「だ、ダメなの?」
「そうじゃないけど…」
ミミちゃんまでお兄ちゃんに心を許している…これは負けられない!って…何を言っているの。
「それより、やろ!」
「何?月咲」
「今、4時30分くらいだろ?あと30分くらいで帰ってきてくれ」
「わかった」
「それだけ。それじゃ」
それだけを言って電話を切った。そのあとトイレに行った。そのあとみんなのもとに戻った。
「それが終わったら帰るよ」
「「「はーーい」」」
結果は…ミミちゃんが1位、紅葉が2位、都逢が3位という結果になった。
「ミミちゃん強いね」
「これは、とくい!」
「そっか........あれ?そういえば普通に喋ってる?まあいっか」
その帰りに駄菓子屋によって帰った。みんな100円ずつってことで買ってあげ帰った。
家について俺は扉を開けた。
「「「「ただいま」」」」
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