第8話 みんなが変?

「ど、どうしてそんなにぐいぐい来るの?」

「それは、その…どうして気絶したのか気になったからです」

「そ、それは…」

「さ、サミュエルに蹴られて気を失ったんだ」

「もしかして覗きに来てバレたのですか?」

「トイレに行っただけで覗こうとしたわけではありません」

「なんで敬語なんですか?」

「いや、それは…その…」

「何か隠してません?」

「あ、料理は大丈夫なのか?」

「サミュエル様が私が作るからあんたは休んでなさいって言っていたので看病をしに来ました。それと話を逸らさないでください」

そう言ってちょっとほっぺを膨らませた。か、かわいい。てか顔近い。アリアナのぱじゃ

「あ、アリアナ。か、顔が近い」

「あ、すいません」

そう言って頬を、少し赤くしながら少し遠ざけ、1分くらい無言が続いた。その間に言葉を考えていた。

「どうして、蹴られたんですか?」

やっぱり嘘を…でも…どうすれば…

「フォスターちゃんが裸でこっちに来て話しかけてきたからかな?」

「本当ですか?」

嘘は言っていないので大丈夫だろう。

「やっぱりそういう方が好きなんですか?」

「そういうって?」

「やっぱり、何でもないです。蹴られたところ痛くないですか?」

「痛くないけど?そういうのって?」

「なんでもないです!」

やっぱい今日は自己主張が激しい。なぜだろう?俺的には構わないんだが。

(やっぱりメイドの身分じゃご主人様は私のこと視界に入ってないのでしょう…)

「なんか言った?」

「動けるのでしたらご飯を食べに行きますよ」

「わ、わかった」

そう言ってアリアナと2人で夜ご飯を食べに、食卓へ向かった。

「もしかして、サミュエルが作ったのか?」

「そうよ!悪い?」

「貴族ってなんでもメイドとかにやらせるもんじゃないのか?」

「私は単に料理が好きだから作ってるのよ!以外で悪かったわね」

「別にそう思ってないよ」

「あたしも作ったよ!」

「フォスターちゃんも?すごいじゃん」

「お兄ちゃん!ベルは?」

「ベルちゃんもすごいすごい」

2人の頭を撫でていたら、とてもうれしそうにしていた。なぜかこのときアリアナと、サミュエルの視線が痛かったが気にはしなかった。料理は出来ているようなので子供たち2人と一緒にガルシアを迎えに行った。そこでは近づけぬようにしていたのか近づきにくかった。そこで声をかけ、夜ご飯ができたとだけ伝えた。

「誰も近づけぬよう、魔法をかけたら行く。これはすぐに終わる」

「わかった」

今度はすぐにガルシアは来た。みんながそろったところでご飯を食べることにした。今日のご飯はさっきも言っていた通り、豚の生姜焼きか。意外に家庭的料理だな。ベルちゃんとフォスターちゃんは仲良く喋って食べているが、俺たちは黙っている。そりゃあ、さっきにあんなことがあっては、俺も会話しずらい…

「主殿、明日の朝には行けるようになってる」

「ん?そうなの?わかった。準備しておく」

そんな会話をしていたら、ベルちゃんとフォスターちゃんの内緒話?が聞こえてくる。

(ベルがガルシアお姉ちゃんに言ってくるよ)

(あたしが言うよ)

(じゃあ、2人で言おう!)

そう言ってフォスターちゃんは頷いたみたいだ。

「ガルシアお姉ちゃん!」

「ん?何?」

「魔法を使って見せてほしい」

「いいけど。食べ終わったらね」

そんな。会話が聞こえた。やっぱりガルシアちゃんも優しいんだな。

夕飯も食べ終わり、俺は脱衣所に向かい、そこで服を脱ぎながら、あるものを見てしまった。

「大人用下着?誰のだろう?て、俺はまじまじ見て変態か!」

一人でそんなことをつぶやきながら風呂に入っていった。俺が今日あったことを整理していると誰かの声が聞こえてきた。

「今日は魔力を使いすぎてしまった。あの子たちとも少ししか遊んでやれなかった」

え?今入浴中だけど…

「あ、主殿。ここに居たのですね。背中を流そうか?」

「急に入って来て何言ってるの?」

「見られて嫌なものはないのだが?それとも私のような体でも興奮していまうのか?」

「そうじゃない!ってわけじゃないけど」

そう言っても近づいてきた。俺はど、同様している。

「我は別に構わないよ?」

「そ、そういうのはもっと後の方が…」

「主殿は変な命令はしないのね。ずっとこっちを見ていないのね」

「俺、もうで、出る!」

俺が風呂を出るときに『主殿!我はいつでも準備できてるよ』と言ってきたのでそれをスルーして、着替えをして自分の部屋に向かった。今日はみんなどうしたんだろう?なんかあったのかな?みんながいつもとは違う感じになったなぁ。まあいいや。そういえば皆はどうしたかな?あの一番広い部屋にいるのかな?まあいいや。寝るって言った方がいいかな?

コンコン。そうドアを叩いて、部屋に入った。

「みんな何してるの?」

「あ、お兄ちゃんも一緒に寝る?」

「え?俺は自分の部屋で寝るけど?」

「慶喜お兄ちゃんあたしの布団空いてるよ?」

「ベルのも空いてるよ」

「あんた、そういうことはしないわよね?」

「当たり前だ!俺は寝るから、ガルシアもよろしくな」

「はい、わかりました!」

「ガルお姉ちゃんも一緒なの?」

「ベルね!ガルシアお姉ちゃんに明日魔法見せてって言ってあるの!」

ベルちゃんとフォスターちゃんは、ガルシアちゃんと仲良くなったみたいだな。

「じゃあこの部屋に来るように言っておくから。おやすみ」

「「「「おやすみ!(なさい)」」」」

その後、風呂場に行き、ガルシアちゃんに部屋に行くように言いに行った。

「主殿、どうしたのだ?」

「一番広い部屋でみんなが待っているから、行ってね」

「主殿は行かないのか?」

「俺は行かない!」

そう言ってガルシアちゃんが部屋の方に向かったのを見てから、自分の部屋に行った。

やっと休めるか~そのまま俺は寝てしまった。その中で不思議で生ぬるい夢だった。

「よしのぶぅ~おきてぇ~」

「サミュエル?どうした?」

酒臭!お酒どんなけ飲んだの!?だから、変なしゃべり方だったのか。って、なんで裸!?まあ、夢だしもうちょっと楽しむか。おっぱいは小さいけどある…ってこれは夢じゃない!?

「せきにん、とってよね」

「責任?」

~ひらがな読みにくいので感じで~

「男の人に裸を見られたの初めてだから、だから責任とってねぇ?」

「あ、あれは事故だったんだから、しょうがないだろ?」

「人の裸を見ておいてしょうがないってないでしょぉ?」

ど、どうすれば…

「ほら、慶喜。私の入る場所が狭いでしょぉ?そっちによってぇ」

俺は条件的に避けてしまった。よくいとこが布団に入ってきたからな~そういえばあの子はどこに行ったのだろう?いなくなったのは急だったな。ある日突然いなくてビックリしてたな。それは置いておいて、とりあえずサミュエルに服を着せて、お腹を叩いていたらいつの間にか寝てしまった。寝顔がとても可愛らしかった。いつもは機嫌を悪そうにしているけど寝ていればい違うみたいだな

俺はサミュエルを抱えて、皆がいるところに連れて行った。


(な、何よ。この状況!?)

「ん?寝言かな?」

多分私顔真っ赤よ!て、照れてないけど…慶喜はどうかな?っ!慶喜は私を布団に連れて行って何する気?体が動かない!?声も出ない…なんでよ!もしかしてさっき飲んでしまったお酒が原因かな?急に酔いも醒めたのに……あっ急に眠気が…もう少し起きてないと…あれ?何もしないで寝かせただけ?べ、別に期待していたわけじゃないけど。って私誰に話してるの?


「サミュエル、お休み!」

そう言って俺は自分の部屋に戻って寝た。そのまま何事もなく次の日になった。眠れないと思ったがいがいとすぐに眠れた。

いつもはアリアナが作っているから俺が作ろうと思い、キッチンに向かった。

「おは…って誰もいないか」

「あ、おはようございます」

いないと思ったアリアナがいたので少しびっくりしてしまった。

「ご主人様。まだ早い時間ですよ?」

「たまにはアリアナに休んでもらおうと思ってさ」

「それはいけません!早起きは大変ですよね」

そう言ってきたがそれを俺はスルーしながら

「何か手伝えることはある?」

「座っていていいですよ!」

「んー。手伝わせてくれないかな?」

「本当によろしいのですか?」

「ああ」

「それでは、ベーコンエッグは作れますか?」

「目玉焼きを作ってベーコンを乗せるだけです」

「へぇ、目玉焼きと、ベーコンを炒めるだけなの?」

「そうですよ」

そう言って俺はアリアナと一緒に料理を作り始めた。料理途中いつもとは違うアリアナの姿があった。

「お嫁さんの人はうらやましいなぁ」

「え?そんな。照れますよ」

そう言って頬を赤くした。

「あれ?俺声出てた?」

「はい?」

知らずのうちに声が出ていた

ベーコンエッグか…作り方一応知っているけど…料理は本当にだめだからなぁ~

ベーコンを丸く置いて、炒めたら…卵を真ん中に…ふぅ~我ながら上手に作れそうだ!

「そ、それじゃあ焦げてしまいます!」

「え、え?」

そう言って俺の手ごとフライパンを握ってきた。

「あ、アリアナ…?」

「な、なんですか?........!?」

と、すぐにアリアナも気づいた。

「ご、ご、ごめんなさい!」

「あ、え、うん」

と俺とアリアナは顔を赤くしてしてしまった。そのまま少し黙ったままで…

「あ、こ、焦げてしまいます!」

「あ、うん」

そうこうしながらなんとかみんなが起きてくるまでに朝ご飯を作り終わった。

「あ、慶喜。早いじゃない」

「あ、ごめんなさ…え?」

「なによその反応?」

「いや、なんでもない。今日はアリアナより早起きして楽してもらおうと思ったんだけど、それより早くアリアナは起きてたみたい」

「ふ~ん。あ、子供2人は寝てるわよ。料理は出来てるの?できていれば起こしに行くけど…」

「もうできてますよ」

「じゃあ起こしてくるわ」

「ところでガルシア知らない?」

「え?部屋にいないのか?」

「私が起きた時には寝てましたよ?」

「多分庭にいるよ」

そう言って窓から魔法陣らへんを見たらやっぱりいた。

「お~い。ガルシア!もうすぐ料理できるよ」

「今行くぞ!」

「それじゃあ私は2人を起こしてくるわね」

「俺は…」

一生懸命に皿などを運んでいたので俺もそれを手伝った。『座っていていいよ』と言ったのだが思っていたいた通り『座っていてください』と言われた。だが俺はそのまま手伝いを始めた。俺が手伝うときは必ずこのような話をする。しばらくしてみんなが集まった。

「はやく食べよ!」

ベルちゃんが急かしてきたので食べることにした。

「「「「「「いただきます」」」」」」

そう言って自分で作った。ベーコンエッグを食べようとしたとき、フォスターちゃんが小声で

「おいしくない…」

「フォスターそういうことは言ってはいけません!でも確かにおいしくないわね。何か味が足りないって言うか…」

そういえば塩コショウを入れるんだった!

「アリアナ、塩コショウ入れた?」

「あ、忘れてました!」

少しなき目?台所に塩コショウを取りに行った。少ししてビンを持って帰ってきた。

「大丈夫だよ?失敗は誰にでもあるから」

「そうでした。ご主人様はとてもお優しい方でした」

そんな風に俺のことを言ってくれた。やはりこの世界の常識と俺の世界の常識は違っている…そんなことを考えていると、『みんなかけますね』そう言いながら、皆のにかけた。

「主殿?食べ終わったら準備をしてくれ。定員は2名だ」

そのあとにガルシアの口からみんなに詳しい説明を言った。だが俺には一つ気になることがあった。

「主殿。質問はないか?」

「万が一言葉がわからない場合は…」

「それについては大丈夫だ。主は私か、主殿が一度聞いたことがある言葉なら、それを解析してわかるようになる魔法がかかっているから、そこらへんは大丈夫だ」

朝ご飯を食べ終え、片づけをしながらもう一人はどうするか…と考えていたが…ガルシアは、身の安全は大丈夫だろうが、こうもりみたいな羽が生えてるしなぁ。サミュエルはいかにもお嬢様って感じだし。子供2人は一緒ならつかまりそうだし。やっぱりアリアナかな。適任は。特別な気持ちは全くないからな!

「アリアナ!一緒に行こうぜ!」

そういう風に俺はアリアナを誘った。少し戸惑った感じだったが、すぐにOKしてもらった。俺は部屋に戻り俺の世界に行く準備を始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺はメイドに普通を命令します 天ノ黒月 @Ama-Kuro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ