20 ノボル/登
沙耶の中は熱くて柔らかい。ずっとこうしていたいと思う。ドクドクと、脈打っているのを感じる。僕のものなのか、沙耶なのかはわからない。繋がっているところからやってくる。結子さんに頭を撫でられる。下半身が反応したのか、沙耶がこちらを見て、身体を前に倒す。僕の頭上で沙耶と結子さんの舌が絡み合う。僕と沙耶が繋がってる。沙耶と結子さんも繋がっている。苦しくなる。沙耶は僕に視線を落とすと結子さんから離れ、腰を揺らし始める。結子さんは代わりに僕の口に舌を差し込む。まだ沙耶とキスしたことないのに。頭がくらくらする。白くて熱い霧がすべてを包み込んでいく。 耳鳴りがする。
気がつくと、僕の柔らかくなったところを沙耶が満足そうに舐めている。からだが、だるい。結子さんは微笑みながら、また僕の頭を撫でていた。
「僕、コンドームつけてない」
そのくらいの知識は僕にもある。彼女たちは顔を見合わせたあと優しく笑う。苦笑に似てるけれど、苦くない。ヤカンで温めた、牛乳みたいにやわらかくあまい。
「今日は平気」
沙耶が笑って言う。その顔を見て僕の下腹部がまた、熱を帯びる。
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