15.10

 ルッツはお喋りが上手くなった。ヤンの作ったぬいぐるみに話しかけたり、俺やヤンに対しても話をしてくれる。声を上げて笑うのも上手になって、俺達もルッツを笑わせるのが楽しくて仕方ない。

 ヤンがルッツを笑わせているところを見るのが、俺にとっての癒しだ。俺としてはその姿を眺めていたいのだが、ヤンはルッツを俺のところに連れてくる。聞けば、ヤンは俺とルッツが遊んでいるところを見たいのだそうだ。

 同じことを考えていたと知って、笑ってしまった。

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