16.10

 最近のヤンは、よく俺にくっついてくるようになった。昼も冷えるようになったからか、人肌が恋しいのかもしれない。俺としても、ヤンが甘えてくるのは悪い気がしないどころか、とても嬉しい。最愛の妻が俺を好きでいてくれることが実感できて、幸せで満たされるのだ。

 ヤンは誰かに頼ること、甘えることをしてこなかった。だから、俺に対しては遠慮なく甘えてきてくれるのがこの上なく嬉しいのだ。

 明日は来客の予定がある。といっても来るのは昼頃だろうし、気を遣う相手でもない。ヤンの顔を見てから寝ようと思う。

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