13.7

 今日は午後の予定が無かったから、ルッツを腹に乗せていた。相変わらずすごい量のよだれだが、これもまた幸せだ。

 ルッツが自分の手と俺の手で遊んでいるのは、ずっと見ていられる。不思議そうな顔で口元に持っていくのが愛おしくて堪らない。

 手といえば、俺の手でルッツの顔を覆うようにしたり引っ込めたりして遊ぶのがお気に入りなようで、よく笑ってくれる。手足をばたつかせて喜んでくれるのだ。そうして遊ぶと、ルッツも体力を使い切ってぐっすり眠ってくれるし、何より見ていて楽しい。ヤンにはすっかり親馬鹿だと言われてしまったが、仕方ない。最愛の妻との宝物なのだ。愛さない訳がない。

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