21.5
今日は初めて、一緒にルッツの沐浴をした。ヤンが“ジーク様は慎重だから、まずは抱っことおむつ替えに慣れてからの方がいい”と笑っていた。恥ずかしい話だが、臆病なのは自分でも分かっている。揶揄うように言っていたが、その後の“沐浴も楽しんでもらいたい”というのが本心だと思う。
結果として殆どヤンの手伝いに終わってしまった。それでも湯が気持ちよかったのか、ルッツがにっこりと微笑んでくれたのは嬉しい。顔にかかったらと思うと手が止まり、頭を洗ってやれなかった。ヤンはまた笑って、次は沐浴、その次はと順に慣れればいいと励ましてくれた。
ただ、ルッツが風呂から上がってから服を着せるまでに、早く体を拭けと怒られてしまった。ヤンのように手早くできるようになるまでに、どれくらいの時間が要るだろうかと少し不安になる。
それでも、初めはできなかった抱っこもおむつ替えも、今ではなんとかできるようになったのだ。沐浴だってそれ以外だって、ルッツの父親として頑張りたい。
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