22.5
午後は久々の営業に行った。ルッツとヤンのそばを離れたくなかったが、俺が仕事を頑張ることで二人を守ることにも繋がると考えたからか、いつも以上の成果を出せた気がする。
付き添いを頼んだテオドールに、ルッツ坊ちゃんさまさまだと言われた。気恥ずかしいが、その通りなので何も言い返せない。
帰ってきてから二人の様子を見に行ったが、ヤンがうつらうつらしていたから、手を握って寝かせた。ヤン曰く、俺の手は大きくあたたかくて安心できるらしい。ヤンの手と比べたら大きいのは分かるが、俺にとってはヤンの手こそあたたかい。細い指を握って、これから先もヤンがずっと幸せであるようにと願った。そして、死ぬまでその隣に居続けようと改めて誓った。
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