8.5
ルッツが生まれた日にテオドールに任せていた仕事の確認と俺のサインが必要な書類、そして両親や祖母への手紙などに追われて、ルッツのもとへ行けたのが夕方になってしまった。
ヤンには大丈夫だと言われたが、やはりヤンとルッツのそばにいたい。と言っても、今はただよく食べてよく寝てくれたら良いから、俺に出来ることは無さそうだが。
ルッツは、俺が行った時にはよく眠っていた。時折小さく手を握ったり開いたり、もぞもぞと動いてみたりするのが可愛らしい。生きている、と思う。当たり前なようで、奇跡でもある。無事に生まれてきてくれた。それが嬉しくて、仕方がない。
少しの間、周りへの挨拶で忙しくなるだろう。それが落ち着いたら、俺もルッツと触れ合いたい。俺達の新しい家族を、子供を抱いてみたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます