第15話 もふもふとお買い物。
マシェリさんに、新たに手に入れたホーム『
街の北側に位置する場所、街の賑わいから少し離れ、緑溢れた落ち着いた所にホームがあった。
心穏やかになれそうな場所ですね。周囲に住んでいる人達も上品そうです。
家も大きいですね。庭があり、軽い農園が作れそうですよ。赤レンガの赤い屋根。3階建てですね。素敵です。
内装も中々ですよ。中も相当広いですよ。まぁ2PT入れますからね。アンティークも、レトロな感じで良い。
1階はリビングやお風呂場などがあり、2階から上が部屋になっている。
みんなそれぞれ、自分の気に入った部屋を選ぶ。俺は3階の角部屋。1番広い部屋を譲ってもらった。まぁ家長だし、従魔も一緒だから。バルコニーもあって解放感も最高。風が心地よいです。
【ディスチャージ】で、レモン、ライム、ゴブ汰、ラビーを呼び出し自由にさせる。初の勢揃い。可愛いすぎ、癒しすぎてとろけそうです。4体までしか、連れられないのは残念ですね。うさ子はラビーに乗ってくつろいでいる。まるで親子。携帯があったら即SNS行きだよ。
折角くつろいでいたのにシーナが呼びに来た。
下でみんなが集まってるとの事。
リビングに行くとレスガーシュさんが言った。
「アオバさん、ステータス確認したかい?」
あ~そういえば、ファミリーの恩恵で、ステータスが上がってんだよね。
名前:アオバ・ミネギシ Lv15
種族:人間 性別 男 年齢:20
職業:テイマー ランク:F
属性:光・闇
HP590/590(+250)
MP1330/1330(+550)
あっそういえばLv15になってた。ステータスかなり上がってますね。
+50は、これが恩恵ですか。
「+50上がってますね」
「アオバさん、あんた何者? ほんとに、ただの人間ですか?」
レスガーシュさんの弟分は言った。
「どういう事ですか?」
どうしたのかな突然。何故か、心臓がバクバクしてきたよ。
「いくら強くてもせいぜい20くらい。50も上がらない。そんな人間はいない。おかしい」
あ~そういう事ですか。確かに50は上がりすぎかな。いや、まぁここに居ますよ。てか、また貴方ですか。何故、そう突っかかってくるのかな?
確か、名前はヒコだったかな。この間自己紹介された。
ちなみに他の仲間は、カノプチさん、ナウィンさん、ダッチさん、エソレプスさん。
カノプチさんと、エソレプスは兄弟。
しかし、何事かと思ったよ。意外と鋭いですね。どうしよ。ほんとの事言った方がいいのかな? 何が正解かな~。
「だったら? 何か問題でもありますか、ヒコさん。 強くなったのに、不都合でも? 気に入らないなら、出ていってもいいんですよ。余計な詮索はしない方が良いですよ」
てな感じで、睨み脅してみた。やりすぎた?
ええ、分かってます。ただ、ヒコさんを完全には信用してませんから。そんなヒコさんは青ざめていた。そんなんだったら、聞かなきゃいいのに。
レスガーシュさんをチラッと見、目で訴えた。レスガーシュさんは苦笑いした。
「冗談ですよ。俺の家系は代々テイマーで、小さい時から、テイマーになるべく訓練をしていました。相手はもちろん魔獣。テイマーとしての師匠は親父で、戦闘の師匠は魔獣です」
どうでしょう。最もらしい嘘ですが。
なるほど~と、一同納得してくれました。みんな良い人なんですね。イスカはニヤニヤしていた。まったく読めないな、イスカは。
―――――――――――――――――――
それから、後は各々自由行動。レスガーシュさん達も、それぞれ自分達の物資調達をすると言い、その場を離れる。レスガーシュさん達には、調達資金として100金貨渡した。多いといったが、これだけあれば当分やりくり出来るでしょうから。元々レスガーシュさん達の物だったんだし。
俺達も買い物に行く事にした。装備品etc
まずは、レスガーシュさんオススメの、ドワーフの凄腕鍛治職人が営む武器屋へ来た。
「いらっしゃい。おや、お前さん達は見ない顔だな」
「初めましてアオバといいます。レスガーシュさんの紹介できました」
「おおそうか、俺はコツゲン。よろしく。まあゆっくり見ていってくれ、向こうに居るから、何かあったら声でも掛けてくれ」
そう言って、カウンターの奥へと下がって行った。
「シーナもイスカも好きな武器を選びな。あっでもイスカは武器要らないかな?」
イスカは頷いく。でもあれだよ、くノ一ならクナイを持って欲しいところですね。イスカに聞いてみたら、アオバ様が望むなら装備してもいいと言ってくれた。
ゴブ汰もより良い武器を探させた。そう、今回はゴブ汰も同行させている。なぜなら、ゴブ汰に盾を持たせようと思っているから。
「すいませーんコツゲンさん」
店主を呼ぶと、カウンターの奥から出てきた。
「良い武器はあったか?」
「クナイはありますか? 後、武器に
クナイは6本セットがある。付加石は武器に1
ゴブ汰は棘付きの棍棒を持ってきた。これまた恐ろしい武器を選びますね。流石ゴブリン。
「そのゴブリンはお前さんのか?
その笑い方、どっかで聞きましたね。しかも、その棘付き棍棒は、コツゲンさんが造った
ここだけの話し、ミスリルで造ったとの事。ミスリルとは凄いですよね? 硬いってのはわかるよ。実感は湧かないよね……。
シーナも決めかねている様子。すると、コンゲツさんが、お嬢ちゃんには、これが良いと言って、シーナに1本の剣を渡した。
さすがにそれは、シーナには無理でしょ。見た目からして、大きくて、
「え? 軽いです。片手でも余裕で振れちゃう。見た目と違ってとても軽い。私これにします」
シーナがそう言うと、コンゲツさんはニヤニヤしてながら説明した。
名付けて、『見た目で相手を黙らせちゃおうぜ剣』その見た目と違い、女性でも片手で扱えるように改良を改良に重ねた、軽くて、頑丈なミスリル製の
確かに見た目で、相手は黙るでしょ。だって小柄な女の子が、あんな武器を振り回してたら恐ろしいよ。
これはもうコンゲツシリーズの押し売りですね。
まぁ強くて、丈夫なら良いですよ。
「なら、コンゲツさん。コンゲツシリーズのクナイ、双短剣、杖はありますか?」
「アオバは話しがわかるな。勿論あるよ。ちょっと待ってな」
そして、奥から持って来てくれた。
良く見ると、全ての武器に龍の装飾が付いている。口が
「全部買うなら値段をまけるよ。あっファミリーに入っているかい?」
どうやらファミリーに入ってれば割引きになるらしい。
「ええ、買いますよ。コンゲツシリーズに期待します。それと、もちろん
そして、冒険者カードを見せた。
コンゲツさんはコンゲツシリーズを買ってくれる喜びと驚きが一緒になっていてた。
「アオバはランク3のファミリーだったのか。ほほう」
久しぶりの上客だと。そして、コンゲツシリーズをこんなに買ってくれるなら、
占めて40金貨。割引いた値段。と言うので払った。この値段は妥当? 高い気がしますが、まったく分かりません。凄腕鍛治職人さんを信じましょう。
次いで防具屋に来た。
こちらも、レスガーシュさんオススメの防具屋。
「いらっしゃい。お前さん達見ない顔だな」
「初めましてアオバといいます。レスガーシュさんの紹介できました」
「おおそうか、俺はカツゲン。よろしく。まあゆっくり見ててくれ、向こうに居るから、何かあってら声でも掛けてくれ」
このやり取りさっきもしたような。って。
「あれ? コンゲツさん?」
「おっお前さん、コンゲツを知ってるのか?あれは、わしの双子の兄じゃ」
あ~双子ね。とか言って、実は1人2役だっりして。さすがにそれはないか。
「先程、コンゲツシリーズを買いました」
「そうかそうか、あれを買ってくれたか。さすが、お目が高い。ならカンゲツシリーズもいかがかな?」
大丈夫か? 騙されてないよね?
シーナもイスカも何故か、目を輝かせていた。
シーナとイスカの職を聞かれたので教えた。そして、今回の目的の、ゴブ汰が扱う大盾。
カンゲツさんカウンターの奥から防具を持って来てくれた。それぞれ試着をさせた。
待ってる間に、大盾選び。盾は2つあり。
ちょっと重いけど、タンクとしては頑丈な強度を誇る盾とちょっ小ぶりなとても軽くて、小回りが効く、頑丈な盾。
ゴブ汰は迷う事無く重い方を選んだ。それでもゴブ汰にしては、軽かった。ならばと、カンゲツさんは更に大きい盾を持ってきた。
カンゲツシリーズで最高な出来の盾らしい。大盾より重いが、とても頑丈な強度。滅多な攻撃じゃビクともしない。巧みな
ゴブ汰はとても気にいったらしい。カンゲツさんも、軽々持ち上げる様を見て驚いていた。
試着が終わった2人が出てきた。
これはこれは、なかなかお似合いで。素敵ですね。カンゲツ男心が分かってらっしゃる。
カンゲツさんは俺を見て、大きく親指を突き出し、ニカッて笑った。
シーナのセット防具。純白な白地に青を基調した、軽装。見た目はと違い、とても丈夫らしい。ミニスカが生えます。そして、ミニスカからブーツまでに出ている素足と、見えるか見えないかのチラリズム、最高です。
と、世にいる男なら思うでしょうが、シーナに至ってはあまりにも可愛いくて、下心なんて起きませんよ。
「とっても可愛いよ。似合ってます。後は、羞恥心なんてものは慣れですよ。慣れ」
シーナは恥ずかしそうに、顔を赤らめ、モジモジしている。
次はイスカです。セット
黒地に、赤を基調した
どちらの装備もカンゲツシリーズで、最高な
そして、ちょうど良いのを見つけた。シャドーウルフの、毛皮のフード付きのコート。漆黒の黒色で、マットな感じで、手触りもふわふわして気持ちいい。これも購入。これはかっこいいな。ふふふっ
全てお買い上げで、30金貨。こちらも割引いての値段。シャドーウルフの毛皮のコートはおまけしてくれた。ラッキー。
盾には
口に咥える形で、
盾を預けて、魔道具店へ。
魔道具屋では目当ての
シャーマンの杖に付いているやつもそう。
火付加宝石×7 土付加宝石×2 光付加宝石×1闇付加宝石×1 光闇混合付加宝石×1
付加宝石19金貨 MPハイポーション×20 1金貨。
20金貨支払った。もちろん割引。
ちなみに魔道具女店主の名前はアズレッチさん。魅力的な魔女です。
いや、ファミリー作ってよかった。
まさか、割引き制があるとはね。
防具屋に戻り、土の
武器屋に戻り、
装備だけで、100金貨近かった。割引きがなかったら……
レスガーシュさんに渡したのは少なかったかな?
――――――――――――――――――――
それからは、露店で買い食いしたり、家で使う日用品や雑貨、食材などを買い、1度家に戻ることにした。
「キャッ!!痛いな~もう」
突然シーナに柄の悪い男がぶつかってきた。3人組のいかにも、ゴロツキですよって感じの。
「邪魔だ、馬鹿野郎」
シーナを睨み、そう吐き捨て立ち去って行った。
「なんだ
シーナは相手しなくて良いと言った。あれでも一応冒険者だと言う。あんなのが、冒険者かよ。次会ったら許しませんよ。
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