第3話朱門


老婆は引き上げていく

「、、、大丈夫?」



パーカーを着ている人間が、そっと声をかける


「あの、あなたは?」


パーカーを着ている人間は、パーカーを脱ぐ、、、やっぱり「男」か「女」かわからない

朱門しゅもん石夜朱門せきやしゅもん君は?」


尾野緑おのみどりよろしくね、、、、朱門さん」


「まぁ、なんでもいいよ」


ーーお詫びのクッキーを渡すその時、朱門の顔を見たことがあるのに気づく


そう、その顔

「開かずの扉の人?、、、、、、「朱門」だったの?」



ーー一か月に一度、自分の館で「行ってはいけない」とされる「禁断の間」

「開かずの間」に来る人がいる


ーー「禁断の間」には、「怨霊」がいるーーその「怨霊」をなだめ鎮める

それが、代々「灼囲しゃくがこい」と呼ばれる人たちだ


ーーー「事実」怨霊は、彼女が生まれる前「彼女の一家」の大半を殺している

「それじゃ」

「,、、、待って、最後に一つ聞かせて、、、、何者?」

「僕かい、ああ、僕かーー僕はただの「ダメ人間」だよ、それ以上でもそれ以下でもない」


「、、かねづるとか、「前提」とか何の話」

「、、、うん、まーー「可能性ないといわれたんだろ」、、、あいつは「史上最悪の敵だが、一つ分かっていることがいる、、、やつの「人間観察眼」いや、「人間予知眼」は本物だー―万が一にもはずれることはない、だから「結論」として

ーーー関係ないよ、何もしなければ、狙われない、この「時代」には一定数そういう人が必要だ「かねづる」を作らない人」


「--だから、「かねづる」って何?」


片手を出す「「前提」も、「金づる」も知らなくていい、、、いや、知っても何にもならない、そこでお願いだ、、、「仕事」が終わったらでもいい、、、今日お父さんから聞かせてもらえると思うよ」


そういって、手を振る

「待ってー」

夜の闇の中に溶けて、消えていく


洋風の立派お屋敷で聞いてみる

「-ああ、あいつか「前提」も「金づる」も仕事とは関係ない、、、わけでもないか

そこで、仕事があるーー「妖魔の跡片付け」のお仕事だ」

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