第一章灼熱に囲う
第2話「穢れ」
突きつけられた、泥だらけの細い腕
「ひひひひひひ、お前さんは、可能性がないなー―すぐにわかる
可能性のない人間はすぐにわかる」
「、、、何を言ってるの」
不気味な老人だった、しわだらけで目がランランとしている恐ろしい怪物
夜道で出会いたくないタイプだった、夜道で出会っているのだが
「--お前さんは「金づる」にはなれないよ、、、だからお前さんには用はない」
「あ、ちょっと」
呼び止める
ーー背景が燃えている、「ひひひひひひ、だからお前さんには死んでもらおうか
ーーお前さんを見ればすぐにわかる、「今まで、何千人という女」を見てきた」
しゃがれ声の女は叫ぶ
「そもそも、「たどりつこうとしないからたどり着けない人間だな、お前さんは」
ーーコンクリートの壁が燃えている炎が包む
「お前さんは、一生たどり着けないーーそもそもの前提にたてない人間だ」
「、、、何を、、、いって」
ーー心の中で思うーー別にいいじゃんと、「それ」が何を表すかしらないけど
いぶかしげな表情の彼女は、目をぐりぐりする――でも何も変わらない
「それで、、、アナタは何をしているの?かなづるって、、、、何?」
老婆は冷たく、答える
「お前には関係のないことだーーー」
炎が途切れるーー
「ほう、ひさしぶりだな「使い手」にあうのは、、、いや、「一年ぶりか」」
老女は前を見据える
「あの子は元気かいーー今度取り立てに行くよ、、、いるんだろ
私のいとしいいとしい、かねづるちゃん💛」
こつり、こつりと後ろから音がする
前を、パーカーで画した人間に会うーー男か女かもわからない
「黙れ、お前は詐欺師だ、譲らないーー決してお前なんかにあの子はで会わせない」
「ひひひひひひひひ、そうこなくっちゃなぁーー「簡単に」できるやつ相手じゃ集まんねぇもんなぁ」
巨人型の炎が、人を襲う
「うわっ」
パーかーを被った人間が、舞うーー赤い「小刀」を握りつつ「舞う」
それだけで炎は収まる
「ひひひひひ、「お前は選ばれしものだ、わかるだろ「自分の使命が」
自分が何のために生まれたのか
全てはあの子たちのために、そのためだけに「お前の人生」はあるんだよ
くくくくくく、それを「否定し」侵すーーいいねぇ「金づる」の管理者として
最高だだが、だからこそ「絶望」の表情は見ものだ」
こちらをちらりとにらむ
「--お前なんかと違う「本物だ」前提に立ち、「かなづる」を作ってなお
逆らうーーくくくくくはははは最高だ
やはりお前から「かなづる」を奪ったら「絶望」の表情が見れそうだなぁ」
舌なめずりをしている
「やってみろよ、やれるものなら」
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